工藤さん死去にJ3宮崎が戦友が…悲しみの声　同点弾の橋本「ゴール見てほしかった」

2022年10月23日 04:00

サッカー

工藤さん死去にJ3宮崎が戦友が…悲しみの声　同点弾の橋本「ゴール見てほしかった」 — ＜藤枝・宮崎＞サポーターへ工藤さんのユニフォームを掲げるJ3宮崎の代主将 Photo By スポニチ

【明治安田生命J3第30節第1日宮崎1－1藤枝（ 2022年10月22日藤枝サ）】明治安田生命J3リーグは22日、1試合が行われ、21日に急逝した元日本代表FW工藤壮人さん（享年32）が所属していた12位の宮崎が2位の藤枝に1―1で引き分けた。

　チーム一丸で悲しみを乗り越えた。0―1で迎えた後半5分、FW橋本啓吾（24）が右クロスを頭で合わせて同点弾。橋本はベンチ前に駆け寄り、工藤さんの「背番号9」のユニホームを天に掲げると「何が何でも勝利を届けるという強い気持ちで臨んだ。ゴールを見てほしかった」と感情を爆発させた。

　宮崎の選手は「＃ありがとうクドー」と書かれたそろいのTシャツで入場。試合前に黙とうをささげるなど、厳かな雰囲気で試合が始まった。橋本は「（工藤さんから）ゴール前にどういうふうに入っていけば得点できるかを聞いていた。今日はそれが出せた」と感謝の言葉を口にした。

　工藤さんの訃報に、サッカー界では悲しみが広がる。元日本代表の本田圭佑（36）は自身のツイッターに「工藤。32歳は無念すぎるよ」と投稿。12年に柏でともにプレーした04年アテネ五輪日本代表主将の那須大亮氏（41）は「ありがとうまさと。多くの人に感動、勇気を与えてくれてありがとう」とSNSで追悼した。

　▼Jリーグ・野々村芳和チェアマン　言葉がない。8月に宮崎で会った時には「上を目指して頑張ります」とキラキラした目で話していた。