【記者の目】森保監督、大一番で大胆選考の理由 大迫落選の背景に9月米国戦

2022年11月01日 17:30

サッカー

【記者の目】森保監督、大一番で大胆選考の理由 大迫落選の背景に9月米国戦
<サッカー日本代表 W杯メンバー発表>会見を終え報道陣に向かって礼をする森保監督(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 森保監督は戦い方を変える決断を下したのだと思う。これまでの森保ジャパンは、システムが4―2―3―1でも、W杯最終予選の途中から採用した4―3―3でも、1トップの大迫が縦パスを納めて、中央に起点をつくることで攻撃をスタートさせてきた。中央に起点をつくるからこそ伊東や三笘のサイド攻撃も効果を発揮した。
 大迫が不在となった今年3月以降は、こうした戦い方がなかなか機能しなかった。だからこそ、大迫待望論が消えなかったのだ。

 森保監督は29日にも川崎F―神戸戦を視察し、大迫の状態をチェックした。9月以降はコンディションが上がっていただけに招集が確実視されていた。しかし浅野、板倉ら負傷者を選出しながら大迫は選ばなかった。

 背景には9月の米国戦の戦いがあったと見ている。1トップで先発起用された前田は持ち前の快足を生かし献身的な走りで守備で貢献した。チームは2―0で快勝。ポストプレーヤー不在でも戦える手応えを得た。

 W杯の1次リーグ初戦で対戦するドイツは、9月24日のハンガリー戦で相手の前線からプレスに苦しみ0―1で敗れている。もしかすると、そうした情報も判断に影響したのかもしれない。

 大迫、原口を外したことで攻撃陣にW杯経験者がいなくなった。この点はスタッフミーティングでも議論になったという。それでも森保監督は決断した。チームの大きな転換点になるかもしれない。(サッカー担当・福永稔彦)

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