【W杯代表発表】城彰二氏 サイドからの速い仕掛けに期待?見えない攻撃のイメージ

2022年11月01日 22:25

サッカー

【W杯代表発表】城彰二氏 サイドからの速い仕掛けに期待?見えない攻撃のイメージ
城彰二氏 Photo By スポニチ
 日本サッカー協会は1日、東京都内で会見を開き、W杯カタール大会(20日開幕)に出場する日本代表26人を発表した。1トップ最有力候補とみられていたFW大迫勇也(32=神戸)が落選。経験豊富なMF原口元気(31=ウニオン・ベルリン)も選外となる一方、W杯予選に出場していないMF相馬勇紀(25=名古屋)がメンバー入りした。サッカー元日本代表でスポニチ本紙評論家の城彰二氏(47)が、森保一監督(54)の選考意図を解説する。
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 手堅い選考だと思う半面、選手選考に苦労したことがうかがわれた。メンバーを見ると、守備は問題ないが、攻撃は「こうやって、点を取る」という形が見えないのが気になる。大迫が選ばれなかったので、前線でキープして2列目の選手を使ってゴールを狙う攻撃はできない。浅野と前田は相手守備ラインの裏を狙うタイプ、上田はキープできるが大迫ほどの迫力はない。おそらく右の伊東のスピードと、左の三笘や相馬のドリブル突破に活路を見いだそうとしているのだろうが、イメージが鮮明には浮かんでこない。

 中盤から前の選手を見ると、9月の試合でやった4―2―3―1に加えて、4―3―3も頭にあると思う。この方が中盤が厚くなって守備にも重点が置けて効果的。システムの変更も視野に入れていると思う。

 森保監督はここまで多くの選手を使ってきたし、スタメンをがらりと入れ替えて戦うこともあった。だが、W杯では1次リーグ3試合はほぼ同じメンバーで戦うと思う。9月のエクアドル戦では、その前の米国戦からメンバーを代えたところ、チーム力がかなり落ちてしまった。強豪国から勝ち点を取るためには、すべての試合で100%のベストを尽くす必要があることを再認識させられたと思う。警告の累積や故障、疲労などの事情がない限りは、基本的にはメンバーを代えないと思う。

 今回「未来枠」も使っていないが、それもこの大会で「ベスト8入り」の目標に集中しているからだと思う。逆に柴崎もこのところ日本代表でほとんどインパクトのあるプレーをしていないが、前回大会でよかったし、W杯のような大きな舞台で活躍する実績を買ったのだろう。五輪組も多く、五輪の経験と連係を大事にしているのだと思う。(元日本代表FW)

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