森保ジャパン スペイン最大5枚替えで1次L突破へ勝機あり ブスケツ、ガビ温存濃厚

2022年11月30日 05:10

サッカー

森保ジャパン スペイン最大5枚替えで1次L突破へ勝機あり ブスケツ、ガビ温存濃厚
リラックスした表情で調整するスペイン代表の選手たち(AP) Photo By AP
 【FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会 】 1次リーグE組で勝ち点4の首位に立つスペインは、最終戦の日本戦で複数の先発を入れ替える見通しになった。上位進出を見据えたローテーションで、複数の地元メディアは28日にMFセルヒオ・ブスケツ(34)が控えに回ると報道。中盤の底で持ち前のパスワークを支える主将の先発落ちとなれば、日本にとって追い風となりそうだ。
 日本戦を2日後に控えた29日、スペインの会見。気が早い地元メディアからは1位突破した場合に準々決勝で対戦の可能性があるブラジルに関する質問も飛びだした。MFコケは「まずは日本のことを考えないと」とかわし「たくさんエネルギーを蓄えた選手が多くとても機敏。警戒する選手?みんな久保のことは知っている。組織的なチームだ」。日本戦で今大会初先発が有力なコケは森保ジャパンに敬意を払った。

 ルイスエンリケ監督も28日に動画配信で日本を称賛。「我々も質の高さに苦しめられることになると思う」と語った。もっとも、言葉とは裏腹に日本戦では大幅に先発を入れ替える可能性が高い。ドイツ戦で警告を受けたブスケツは決勝トーナメントで累積警告による出場停止を避けるために温存が確実視され、打撲と疲労回復で2日連続の別メニューとなった18歳のMFガビらも外れる見通し。ドイツ戦から最大5人が代わるとみられる。

 指揮官にとって決勝までの7試合を見据えた選手起用は当然のことだが、日本にとってはそこに付け入る隙が生じることになる。ブスケツは10年W杯優勝を知る唯一の生き残りでスペインが誇るパスサッカーの心臓。ペドリ、ガビとのバルセロナ・トライアングルが圧倒的な攻撃力を支えてきたが、そのうち2枚を失えば「ティキタカ」と呼ばれる正確なパスワークに乱れが生じる可能性が高まる。

 日本代表MF相馬は29日、スペイン攻略に関し「ビルドアップのところでしっかりつぶすことができたらショートカウンターが使える印象。特にアンカーのケアが一番難しいと思うが、そこをしっかりやることは鍵になる」と語った。ブスケツに代わるアンカーは直前2試合でセンターバックを務めたロドリが入る見通しだが、29日の練習で別メニュー調整。日本戦で万全のコンディションでなければ先発入れ替えと合わせて日本にとっては突きどころとなりそうだ。

 ≪スペインは2位狙い?≫スペイン紙マルカが28日付で「スペイン首位通過の危険性」と題し、準々決勝でのブラジルとの対戦を避けるためスペインが2位通過を狙い1次リーグ最終戦で日本に勝利を譲るのではないかと報じた。これを受けてドイツのスポーツ専門テレビ局「SPORT1」は「スペインでは2位通過が好都合と取り沙汰されている。それはドイツにとって良くない結果だ」と報道。敗退のリスクをはらむため現実味はなさそうだが、E組の複雑な状況が臆測を呼んでいる。

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