名サイドバック都並敏史氏を“無職”の危機から救ってくれた元代表監督の男気「相談してないのに」
2023年10月08日 19:01
サッカー
コーチ就任を打診されたが、「自分でチーム探します」と大見得を切って出ていった。
代理人もいない。途方に暮れていたが、日本代表の先輩だった小見幸隆氏がベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)に話をつけてくれた。
「名良橋(晃)が鹿島に行くからサイドバックの枠に決まった」と言われ、安心して年末に飲んでいたら小見氏から「名良橋が残るからなくなった」と伝えられた。
年越しても仕事がなく途方に暮れていた。
「最後に助けてくれたのが岡田武史さん」
岡田氏から「お前、チームねえんだろ。清水に言っておくからアビスパ行け。金のことは言うなよ」と伝えられた。
都並氏が19歳で日本代表になったとき、部屋の先輩が岡田氏だった。
岡田氏には相談してなかったが、どこからか話を聞いてアビスパ福岡の清水秀彦監督(当時)に話をつけてくれたという。
都並氏は「実は岡田さん、僕だけじゃなく裏でやってくれている。言わないですけど」と、元日本代表監督の持つ男気を明かした。