【高校サッカー】星稜 被災地の故郷に届けた「勇気」1点 友情応援に、山口「やる気が出ました」
2024年01月03日 05:30
サッカー
試合前日の1日、震度7の強震が地元を襲った。河合伸幸監督(48)によると、夕食時には家族やチーム関係者の安否が確認できたため、選手は落ち着いて過ごせたという。「一生懸命戦う姿は見せようという話はしました」と河合監督。ミーティング後には選手だけで話し合いの場を持ち、絶対勝とうと気持ちを新たに臨んだ。
地震の影響で来られなくなった星稜応援団に代わり、2回戦で敗退していた日大藤沢サッカー部の選手がスタンドを埋めた。SNSで状況を知った同部の応援団長・渡部瑠太さん(3年)が仲間に呼びかけて約50人が集結。横断幕をはじめ、黄色いゴミ袋をかぶって星稜カラーに染めたほか、市船橋から提供を受けたメガホン約350個も使って声援を送った。山口は「めっちゃ声も届いたし、やる気が出ました」と感謝の言葉を口にした。
OBで元日本代表MF本田圭佑を擁した83回大会(04年度)と同じく市船橋に敗れた。ただ、この経験が今後につながるのは間違いない。次期エース候補の山口は「この戦いは自信になった。練習から覇気を持って、次も全国でプレーできるようにしたい」とさらなる成長を誓った。