昨季セリエA王者ナポリに激震…9位低迷で今季2度目の指揮官交代へ　欧州CLバルサ戦直前にも

2024年02月19日 17:40

サッカー

昨季セリエA王者ナポリに激震…9位低迷で今季2度目の指揮官交代へ　欧州CLバルサ戦直前にも — ナポリのマッツァーリ監督（AP） Photo By ＡＰ

　昨季セリエA（イタリア1部）王者のナポリが今季2度目となる指揮官交代へ動いていると、移籍市場に精通するサッカージャーナリストのマッテオ・モレット氏が伝えた。同氏によると新監督には現スロバキア代表監督のフランチェスコ・カルツォーナ氏（55）が選ばれており、21日の欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦バルセロナ戦前にもマッツァーリ監督が解任される可能性があるという。

　ナポリは昨季、故ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来33年ぶり3度目のセリエA制覇を達成するも、チームを栄冠に導いたスパレッティ監督が「1年間の休養を取る」として契約更新に応じず昨夏に退任。そこで新監督にリュディ・ガルシア氏を招へいし、新シーズンを迎えた。

　だが一部選手との確執が現地メディアで報じられるなど、第12節時点で首位インテル・ミラノと勝ち点差「10」と開いてしまったこともあり11月にはガルシア監督を解任。過去ナポリを率いたこともあるワルテル・マッツァーリ氏が新監督として約10年ぶりに“帰還”した。それでもチームは浮上することなくズルズルと順位を下げ、ここまで24試合を消化し10勝6分け8敗の勝ち点36位で暫定9位と低迷。連覇はもちろん、欧州カップ戦出場権獲得も厳しい状況となっていた。

　するとモレット氏が自身の公式Xで「ナポリは再び監督交代を真剣に検討しているようだ。マッツァーリ監督は欧州CLバルセロナ戦前に解任される可能性がある」と報告。新監督候補として現スロバキア代表監督のフランチェスコ・カルツォーナ氏を挙げた。さらに19日の投稿では「スロバキア協会はカルツォーナ氏に対し、少なくとも今シーズン終了までナポリと代表監督を兼務することにゴーサインを出した。ナポリのデ・ラウレンティス会長は指揮官交代を今すぐにでもしたいと考えている。最終会議は明日予定されている」と報じた。

　加えてナポリのチームスタッフには現役時代ナポリなどで活躍した元スロバキア代表MFマレク・ハムシク氏と、スパレッティ氏の元アスレティックトレーナーであるフランチェスコ・シナッティ氏の両者が含まれると説明。同じサッカージャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も自身の公式Xで「スロバキア協会はすでにフランチェスコ・カルツォーナ氏が少なくとも6月まで代表チーム監督とナポリ監督を兼任することを承認している。後はナポリ次第であり、経営状況を決定するために今日も交渉が続いている」と今季2度目の指揮官交代が近いことを伝えた。