浦和DF大畑歩夢 仮想マルセロ 左利き左SBが駆け上がる

2024年02月21日 04:30

サッカー

浦和DF大畑歩夢 仮想マルセロ 左利き左SBが駆け上がる
まずはクラブでの活躍を狙う浦和・大畑 Photo By スポニチ
 【パリ五輪世代 憧れを超えろ⑧】パリ五輪への道も、クラブで刻む一歩から。浦和のDF大畑歩夢(22)は危機感を抱えて日々を戦っている。鳥栖から加入した22年は左サイドバックの主力として22試合に出場。昨季はベンチ外も多く、出場は16試合で463分にとどまった。
 「浦和で試合に絡まないと代表にも呼ばれないと思う。今も逆境かもしれないですけど、少しずつでもはい上がっていきたい」

 鳥栖U―18時代の高校1年の途中まで、中盤の底を主戦場にしていた。ある日、監督の金明輝氏(現町田コーチ)に左サイドバックとして起用された。「練習試合で突然やらされた」。左利きの左サイドバックは希少。適性を見いだされたことが、大畑の人生を大きく変えた。

 憧れたのは元ブラジル代表DFマルセロだった。「1対1の守備は強いし、攻撃のアイデアも豊富。サイドバックだけどゴールも取れて、見ていて面白い」。自身の強みも豊富な運動量と攻撃参加。今も試合前にプレー映像を確認し、イメージを膨らませている。

 マルセロは五輪に2度出場し、2つのメダルを獲得した。憧れに近づくには、まずはアジア最終予選(4月開幕、カタール)を勝ち抜く必要がある。「目の前のことを一つ一つこなした先に五輪があると思う」。左サイドから世界を沸かせる日を夢見て、ピッチを疾走する。(古田土 恵介)

 ◇大畑 歩夢(おおはた・あゆむ)2001年(平13)4月27日生まれ、福岡県出身の22歳。小倉南FC、鳥栖U―18を経て20年にトップチーム昇格。同年8月の鹿島戦でJ初出場。22年から浦和に完全移籍し、富士ゼロックス・スーパー杯制覇やACL優勝を経験。年代別代表は21年のU―20から定期的に招集されている。J1通算81試合。1メートル68、65キロ。利き足は左。

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