元日本代表・42歳の松井大輔インスタで引退発表「ドリブル特化型の指導」に意欲 本田圭佑らも電撃参戦

2024年02月21日 07:00

サッカー

元日本代表・42歳の松井大輔インスタで引退発表「ドリブル特化型の指導」に意欲 本田圭佑らも電撃参戦
10年サッカーW杯南アフリカ大会、オランダ戦でスナイダー(左)と競り合う松井(中央)
 元日本代表MFの松井大輔(42)が20日、自身のインスタグラムでの動画配信で現役引退を発表した。昨季はJ3のYS横浜で選手兼コーチとして10試合1得点の成績を残すも、シーズン終了後、24年の契約を更新せずに退団していた。一定の時間を置き、スパイクを脱ぐ決断に至った。
 インスタグラムでの公表には「新しいかなと思って」と説明。ルマンや日本代表のユニホーム姿も披露。元日本代表FWの大久保嘉人氏、女子レスリング五輪3連覇の吉田沙保里氏、途中から「引退ってほんまなん?」と本田圭佑も参加し、引退発表を見届けた。松井は尊敬する元日本代表のカズと名波浩氏に報告した際「あの2人には“俺は認めない”って言われました」と笑顔で打ち明けた。

 00年の京都で始まったプロ生活は24年。ファンタジスタとして見る者を魅了した。10年W杯南アフリカ大会では全試合に先発し、カメルーン戦では本田の決勝弾をアシスト。敗れたパラグアイ戦ではPKを失敗した駒野友一の肩を抱え、涙ながらに仲間を支える姿が強い印象を残した。

 世界に名をとどろかせ、04年に移籍したルマンでは1年目から1部昇格に貢献し「ルマンの太陽」と呼ばれた。ロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムと海外5カ国でプレー。21年には40歳にしてフットサル1部FリーグのYS横浜に加入。J3にも籍を残しながら“二刀流”の道を開いた。

 今年12月に引退試合を開催の予定。今後は「ドリブル特化型の指導をしてみたい」と語り、古巣の横浜FCでサッカーに関わる方針だ。Fリーグのアンバサダーは継続し、サッカー関連のテクノロジー開発にも興味を示した。希代のファンタジスタが第二のサッカー人生をスタートさせる。

 ◇松井 大輔(まつい・だいすけ)1981年(昭56)5月11日生まれ、京都市出身の42歳。鹿児島実から00年に京都入り。04年のルマンを皮切りにフランス1部の4クラブで通算148戦17点。攻撃的MFを中心に各世代代表の常連で04年アテネ五輪では背番号10を背負った。A代表では通算31戦1得点。21年にはFリーグのYS横浜にも加入、ポジションはアラ。11年6月にはタレントの加藤ローサと結婚。利き足は右。1メートル75、66キロ。

 ≪本田「現役と引退の概念がない≫松井のインスタライブには元日本代表の本田圭佑も電撃参戦した。21年末にリトアニア1部スドゥバを退団した後は無所属だが、「俺は現役と引退の概念がない。草サッカーでも観客がいればいい。見たい人が一人もいなくなったら引退を考える」と持論を展開。一緒に10年W杯を戦った思い出やサッカー指導など将来についても語り合った。

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