町田加入MF仙頭啓矢がJ1史上3人目のレア記録達成へ　異なるチームで4年連続開幕スタメン

2024年02月21日 17:04

サッカー

町田加入MF仙頭啓矢がJ1史上3人目のレア記録達成へ　異なるチームで4年連続開幕スタメン — シーズン開幕を控え練習に臨む町田MF仙頭啓矢（中央）。左は金明輝コーチ、右は黒田剛監督 Photo By スポニチ

　J1初参戦の町田に柏から完全移籍したMF仙頭啓矢（29）が、レアなJ1記録に王手をかけている。24日にホーム迎えるG大阪との開幕戦で先発出場を果たせば「全て違うチームで4年連続開幕スタメン」という過去2人だけの記録に並ぶ。

　仙頭はこれまでプレーした21年鳥栖、22年名古屋、23年柏で、それぞれ違うフォーメーションの中でも開幕戦の先発を勝ち取ってきた。J1の別のチームで4年連続開幕戦先発は、過去にDF鈴木健仁（98年から横浜M、京都、G大阪、神戸）とMF藤本主税（02年から広島、名古屋、神戸、大宮）しか経験していない。

　京都橘では全国高校選手権で得点王。MFとして中盤より前をほぼこなすポリバレント能力、新チームの戦術にすぐにフィットする適応力を持つ。鳥栖と名古屋ではそこからリーグ全試合出場を達成。「僕のように毎年移籍している選手も珍しいので」と苦笑いしつつ「どのチームでも全試合に出るのが目標。（柏で）去年はケガもあり全試合出場は止まってしまったけど、その中で学べたこともあった。今年は1年間チームの中心で戦えるように」と意気込む。鳥栖では金明輝監督（現町田ヘッドコーチ）に重宝され、町田でも黒田剛監督の信頼を勝ち取りつつある。

　最初に加入した京都から移籍を繰り返し、19年以降6シーズンのキャンプを全て違うクラブで過ごした。だが「正直、あまり苦労はしていない。チームが求めることを理解して実践し、選手やスタッフとコミュニケーションを取るのがキャンプ期間。そこはおかげさまで力がついたかな」と慣れたもの。「年齢も上になってきて、特に町田は若い選手が多いので、自分の経験をどう還元できるかは意識している」。J1初挑戦の町田で、各クラブで培った経験を生かす貢献を誓った。