広島 新加入の大橋が新スタ&今季J1号 昨年はハット決めた開幕男「スタジアムに恥じないプレーを」

2024年02月24日 05:45

サッカー

広島 新加入の大橋が新スタ&今季J1号 昨年はハット決めた開幕男「スタジアムに恥じないプレーを」
<広島・浦和> 試合に勝利し、サポーターにあいさつする広島・大橋 (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第1節   広島2ー0浦和 ( 2024年2月23日    エディオンピースウイング )】 昨季3位の広島は浦和に2―0で快勝。新本拠地「エディオンピースウイング広島」での船出を最高の形で飾った。湘南から新加入したFW大橋祐紀(27)が前半45分に右足で先制ゴール。今季のJ1リーグ第1号&新スタジアム第1号のメモリアル弾で勢いに乗ると、後半10分には頭で2点目を突き刺した。昨季の開幕戦でハットトリックを決めた期待のストライカー。“開幕男”がいきなり本領を発揮した。
 燃えた。2万7545人が詰めかけた新スタジアムでの開幕戦。広島にとって歴史的な一戦で、第1号のメモリアル弾を刻んだのは新加入の大橋だ。前半45分、川村が放った約30メートルのミドルシュートを相手GK西川がはじいたところに詰めて右足で先制弾。後半10分の2点目は加藤の左クロスに頭で合わせたものだ。直前のソティリウのPK失敗を補うような追加点で流れをグイッと引き寄せた。

 「新スタジアム(での開幕戦)という歴史的な日に、新加入でピッチに立たせてもらった。多くの方が尽力して造ってくださったこのスタジアムに恥じないプレーをしたいとピッチに立ちました」

 殊勲の男は胸を張った。先制弾は新スタジアムの第1号だけではなく、今季のJ1リーグ第1号だ。「誰も僕だと思ってなかったと思いますけど、ひそかに狙っていました」。広島の選手が年度別の1号弾を決めるのはリーグ制覇した15年の佐藤寿人以来。新本拠地の船出にふさわしい吉兆の一発になった。

 湘南に在籍した昨年の開幕戦でハットトリック。開幕戦での2年連続マルチ弾は97年のマジーニョ(鹿島)、07年のウェズレイ(広島)以来3人目だ。日本人では初めて、異なるチームでの達成も初の快挙となった。新加入の重圧をものともしない秘訣(ひけつ)には「一戦一戦が特別な試合だと思って調整しているだけ」と話す。スキッベ監督は「いい選手が来た。攻撃のバリエーションが増え、相手にとって脅威になる」とうなずいた。

 日本代表GK大迫も無失点で花を添えた。序盤の好セーブで味方を勢いづけ、これ以上ないスタートを切った。「チームとして今まで以上に、優勝したい気持ちを強く持っている」と背番号1。内容の濃い歴史的な1勝は、今季の“サンフレ旋風”を予感させた。 (北野 将市)

 ◇大橋 祐紀(おおはし・ゆうき)1996年(平8)7月27日生まれ、千葉県松戸市出身の27歳。八千代高から中大に進学し、4年時の18年に湘南の特別指定選手として12月1日の名古屋戦でJリーグデビュー。19年に湘南入りした。今季から広島に完全移籍。好きな選手はウルグアイ代表FWスアレス。J1通算91試合出場22得点。1メートル81、76キロ。利き足は右。

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