なでしこ“敵地”でスコアレスドロー 主将の熊谷は表情厳しく「本当に勝つしかない戦い」28日国立で決戦
2024年02月25日 00:14
サッカー
後半に入ると押し込まれる場面が多かったが、クロスバーに助けられるなど最後までゴールを許さず0―0のまま試合終了。得点こそ奪うことはできなかったが、アジア予選全4試合で無失点継続となった。
試合後、熊谷は「暑さもありながら、この第1戦、勝ってホームに向かいたかったですけど…。なかなか自分たちがボールにプレッシャーをかけることができなくなって守備しっかりマッチアップできなかった中、ロングボールで最終ラインをあげるのが遅くなってしまった。そこは本当にしっかり反省しないといけないところ。前半、後半で相手がしっかりこう対応しながら、戦い方を大きく変えてはいないと思いますけど、少し私たちの動きを見て戦ってくるようになってたので、そこはやっぱもう一ギアあげて、自分たちが前から行けるようにっていうのはしていかなきゃいけない」と厳しい表情で試合を振り返った。
また、攻撃面についても反省の言葉を絞り出した熊谷。「シュート数はかなり少なかったと思いますし、自分たちの侵入するというか、相手のゴールを脅かす怖さっていうのは、あまり出せなかったので、もう1つ、自分たちが前でプレーできるように、そういったことを第2戦に向けてしっかり準備していきたいなと思ってます」
次戦28日のホームでの戦いに向けては「本当に勝つしかない戦いなので、ホームでできるってこともしっかりアドバンテージにしながら、勝つことだけ考えて、パリでの切符を日本の皆さんと一緒に取れるように、しっかり頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。
今回の試合開催を巡っては、当初は平壌の金日成競技場で開催予定だったが、日本サッカー協会(JFA)は8日に急きょ未定になったと発表。その後は中立地として中国・大連が有力となるも中国側が断ったため、一週間前になっても決まらないという前代未聞の事態に発展。最終的には決戦3日前になって、ようやく“アウェー”扱いとなるサウジアラビア・ジッダでの開催が決まった。
なお、もう一方のアジア最終予選第1戦ではオーストラリア代表(同12位)が“大黒柱”のエースFWサム・カー(チェルシー)を怪我で欠きながらも敵地でウズベキスタン代表(同47位)に3―0の快勝。3大会連続5度目の出場に大きく前進した。
▼パリ五輪女子サッカー・アジア最終予選 2次予選を勝ち抜いた4チームが2組に分かれてホーム&アウェーで対戦(アウェーゴール適用外)し、勝利したチームが出場権を獲得する。なでしこジャパンは2次予選C組を3戦全勝の無失点で突破。北朝鮮は同B組で中国、韓国、タイという“死の組”に入るも2勝1分けという成績で突破を決めた。もう一方は五輪初出場を狙うウズベキスタンと、3大会連続5度目の出場を目指すオーストラリアが激突。
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