弾丸富士山登山防止へ 規制ゲート完成 混雑解消狙う

2024年06月18日 05:30

社会

弾丸富士山登山防止へ 規制ゲート完成 混雑解消狙う
富士山「吉田ルート」の5合目で、入山規制ゲートの設置工事をする作業員 Photo By 共同
 山梨県が富士山の山梨側登山道「吉田ルート」の5合目で進めていた入山規制ゲートの設置工事が17日、完了した。7月1日の山開きを見据え、混雑解消や夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」防止が狙い。ゲートが完成したこの日、長崎幸太郎知事は海外メディア向けの記者会見で、県が今夏から実施する規制策への理解を求めた。
 県によると、ゲートは幅約8メートル、高さ約1・8メートル。午後4時から午前3時まで山小屋の宿泊予約者以外の入山を制限する。登山者の1日当たりの上限4千人を超えた場合も閉鎖する。

 工事は6月13日開始。17日は最終工程として、景観に配慮した木のパネルを張り付け、鍵を取り付けた。今回のゲートは仮設用とし、常設用は来夏までに設ける予定。

 この他、県は今夏から通行料2千円の支払いを義務化。登山前日までインターネットで予約する仕組みを導入した。

 長崎氏は、東京都内の日本外国特派員協会で会見し、過度な混雑が事故を招く可能性を指摘。「登山者の命を危険にさらす問題への対応策だ」とし、ゲート設置や通行料徴収による登山者数の制限が必要だと訴えた。

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