松山城山麓で土砂崩れ 住宅倒壊し3人行方不明 天守付近道路に亀裂複数
2024年07月13日 05:30
社会
![松山城山麓で土砂崩れ 住宅倒壊し3人行方不明 天守付近道路に亀裂複数](/society/news/2024/07/12/jpeg/20240712s10042000412000p_view.webp)
道路は緊急車両の通行用で、昨年7月の大雨で斜面を支える擁壁が傾いた。当初亀裂はなかったが、今年6月30日~7月1日の大雨で擁壁の傾きが増して地面が下がり、でこぼこが生じて数本の亀裂が見つかった。
市はその後、復旧工事を始めて擁壁を約20メートル取り除いた。山肌がむき出しになったため、雨水対策として道路や斜面をブルーシートで覆った。気象庁によると、同市では10日夜の降り始めから12日午前8時までに平年の7月の1カ月分に相当する213ミリの雨が降った。市の担当者は「想定外の雨量だった」としている。
現場はJR松山駅の北東約1・8キロの市中心部。周辺の住宅やマンションに土砂が流れ込み、重機などで土砂を取り除く作業が進められた。市は付近の清水地区に住む1万3226世帯の2万2062人に「緊急安全確保」を発令した。
発生当時は市内に大雨注意報が出ており、その後大雨洪水警報と土砂災害警戒情報が出た。松山城は12日の天守の営業を取りやめ、山頂へのロープウエーとリフトの運転も始発から見合わせた。