トランプ氏、右耳にガーゼも笑顔見せる 銃撃事件後初の公の場 泣き出す支援者も

2024年07月17日 04:40

社会

トランプ氏、右耳にガーゼも笑顔見せる 銃撃事件後初の公の場 泣き出す支援者も
15日、米ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党大会で握手するトランプ前大統領(左)とバンス上院議員(ロイター)
 米共和党の大会が15日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕し、13日の演説中に銃撃され負傷したドナルド・トランプ前大統領(78)を11月の大統領選の党候補に正式指名した。大会1日目のプログラム終了直前、銃弾を受けた右耳をガーゼで覆ったトランプ氏がサプライズで登場。スピーチはしなかったが、笑顔で手を上げて声援に応えた。大会最終日の18日に指名受諾演説を行う。
 暗殺未遂事件後、トランプ氏が支持者の前に姿を見せるのは初めてで、会場は「トランプ愛してる」「USA!」と大歓声で泣き出す参加者もいた。トランプ氏は副大統領候補に信条・政策が近いJ・D・バンス上院議員(39)を指名。一方で、フロリダ州の連邦地裁はこの日、トランプ氏が私邸に機密文書を持ち出したとされる事件での起訴を棄却。トランプ氏に追い風となった。

 トランプ氏を銃撃し、射殺されたトーマス・クルックス容疑者(20)についてはCNNテレビが事件前日、自宅近くのライフル射撃場に行き練習をしていたと報道した。当日朝、ホームセンターではしご、銃器店で弾薬50発を購入。起爆装置を身につけており、演説会場の外に止めてあった車のトランクには爆発物が積まれていたという。連邦捜査局(FBI)は単独犯とみて捜査している。

 ≪「標的」間違い バイデン大統領≫バイデン米大統領は15日、大口献金者らに対して8日に「トランプ氏を標的にする時がきた」と発言したのは「間違いだった」と釈明した。NBCテレビのインタビューで語った。共和党の一部から、バイデン氏の発言が事件を引き起こす要因の一つになったとの指摘が出ていた。「トランプ氏の政策や討論会で重ねたうそに注目するべきだ、という意味だ」と説明した。

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