【米大統領選 バイデン氏撤退 】
日本の経済や外交にも大きな影響を及ぼすだけに、トランプ氏とハリス氏のどちらが大統領に選ばれるのか注目される。大統領選ウオッチャーで明大政治経済学部の海野素央教授は「トランプ氏が返り咲いた時の日本へのメリットはほとんどない。バイデン氏の政策を引き継ぐと考えられるハリス氏の方がサプライズも少なく対応しやすい」と指摘した。
“再トラ”のデメリットとして挙げたのが防衛と外交。「バイデン氏が力を入れてきたクアッド(日米豪印4カ国の協力枠組み)や日米比などの対中国を念頭にした多国籍の枠組みへの関与が消極的になる可能性がある」と懸念。外交についても「高関税をちらつかせ、在日米軍駐留経費の増額などを求めてくることも考えられる」とした。