兵庫・斎藤知事 百条委員会で初証言 告発文の元局長への懲戒処分「適切だった」「誹謗中傷性高かった」

2024年08月30日 15:40

社会

兵庫・斎藤知事 百条委員会で初証言 告発文の元局長への懲戒処分「適切だった」「誹謗中傷性高かった」
兵庫県庁で開かれた文書問題調査特別委員会(百条委員会)に出席した斎藤元彦知事 Photo By スポニチ
 兵庫県の斎藤元彦知事(46)が30日午後、職員らへのパワハラの疑いなどをを告発する文書をめぐり、同県議会の調査特別委員会(百条委員会)に初めて出席し、証人尋問を受けた。
 証人尋問では、パワハラ疑惑について回答した。職員を対象にしたアンケートの回答には、公用車で移動中に到着時間が遅れそうになると、同乗者を叱責した上に助手席のシートを後ろから蹴ったり、エレベーターに乗り遅れると「お前はエレベーターも呼べないのか」などと職員を怒鳴ったことなどが告発されている。

 斎藤知事をめぐっては、元県西播磨県民局長の男性がパワハラや出張先などでの贈答品おねだりなど、7項目にわたり告発。知事は当初「うそ八百」などと完全否定したが、県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、調査の中立性に疑問が生じ、県議会が百条委員会の設置を決定したが、男性は7月に死亡した。自殺とみられる。4月には、別の元課長の男性も死亡。こちらも自殺とみられるが、県は個人情報保護を理由に7月まで公表していなかった。

 元局長への処分について「不適切だったと思っているか」と問われた斎藤知事は、「今は思っていません。適切だったと思っている」と主張。告発文については「事実でないことが多々あった。誹謗(ひぼう)中傷性が高かった。それで調査して、処分させていただいた。その処分は適切だった」と繰り返した。

 斎藤知事は文書や職員アンケートで指摘された「叱責」の数々について、これまで「業務上必要な範囲内」と主張。「日々の仕事を全力でするのが、私の進むべき道だ」などと辞職を否定してきた。

 百条委は午前から開かれ、23日に続き職員2人を非公開で尋問し、部長級2人、斎藤氏の順で公開尋問した。正当な理由なく拒んだり、虚偽証言をしたりすると禁錮や罰金が科される。

この記事のフォト

おすすめテーマ

社会の2024年08月30日のニュース

特集

社会のランキング

【楽天】オススメアイテム