自民 兵庫県知事選は自主投票 独自候補擁立断念

2024年10月04日 05:30

社会

自民 兵庫県知事選は自主投票 独自候補擁立断念
兵庫県庁で記者団の取材に応じる自民党県議団の北野実幹事長=3日午後 Photo By 共同
 兵庫県知事だった斎藤元彦氏(46)の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党は3日、独自候補擁立を断念する方針を総会で決めた。自主投票となり、党県連に報告して最終決定する。斎藤氏や同県尼崎市の元市長稲村和美氏(51)、日本維新の会の清水貴之参院議員(50)らが争う選挙戦の構図が大枠で固まることになる。
 総会では独自候補を出せない責任を問う声や、候補者探しを続けるべきだとの意見も出たが、自民の北野実幹事長は記者団に「適任者の人選へ努力したが、県議団として出馬要請を見送ることにする。努力が至らず残念だ」と述べた。

 稲村氏、清水氏は近くそれぞれ記者会見し、正式に出馬表明する。公明党は自民に同調する方針。立憲民主党県議らでつくる「ひょうご県民連合」は議員が自主的に稲村氏を支援する方向だ。共産党は無所属で出馬する医師大沢芳清氏(61)を推薦する。自民が推薦を見送った元経済産業省官僚中村稔氏(62)も出馬の意向を表明している。

 斎藤氏の疑惑告発文書問題を検証する県議会の調査特別委員会(百条委員会)の理事会も開かれ、昨年11月のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレード経費を巡る不正疑惑などについて関係者の証人尋問を24、25日に実施すると決めた。知事選への影響を考慮し非公開で行う方針。知事選後に議事録を公開する。

 斎藤氏に出頭要請するかどうかは11日に百条委を開き協議する。委員長の奥谷謙一県議は「冷静、客観的に事実認定できるよう努める。斎藤氏にも従来通り協力してほしい」と記者団に語った。

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