元カンテレアナウンサー新実彰平氏が維新から来年参院選に出馬 「しんどさ、孤独を感じる人減らしたい」

2024年10月11日 16:55

社会

元カンテレアナウンサー新実彰平氏が維新から来年参院選に出馬 「しんどさ、孤独を感じる人減らしたい」
元カンテレアナウンサーの新実彰平氏 Photo By スポニチ
 1日付でカンテレを退社した元アナウンサーの新実彰平氏(35)が、来夏の参院選に日本維新の会公認候補として、地元の京都から出馬を予定していることが11日、分かった。12日に会見する。舌鋒鋭く時事問題に切り込んでいた人気キャスターが政界に飛び込み、報道の現場で得た経験を政治に生かしながら歩み始める。
 新実アナは、17年3月に夕方の報道番組「みんなのニュース 報道ランナー」でメインキャスターに就任。将来のエースアナとして頭角を現し始めていたが、22年7月の安倍元首相銃撃事件をめぐり「生きて歴史の審判を受けてほしかった」という内容の発言をすると、SNSで自身の意図とは違う形で拡散されてしまい、批判が殺到した。番組は昨年3月に終了。その際に、SNSで「残念ながら、特に最近になって、この番組はあまり広く支持を受けなくなっていました。そのことが私の降板と番組終了の理由の一つであることは自明です」と、自身の責任を受け止めた発言をしていた。

 その後はスポーツ実況、情報番組の1コーナーを担当しながらも自身のXでは政治的発言を積極的に展開。裏金問題、斎藤兵庫県知事をめぐる問題など、メディアの人間の立場から、自身の視点による投稿を続けた。また、ウクライナなど国際問題にも言及。幅広く時事問題への考察を続けていた。

 維新にとっても期待の候補だ。

 維新は8月に大阪府箕面市長選で公認の現職が敗れるなど、お膝元の大阪で支持が急落している。大阪・関西万博の経費増額、自民党裏金問題での対応の拙さ、さらに斎藤前兵庫県知事をめぐる対応の遅れなど“失政”続きで、何としても立て直したいところ。その中で30代半ばと若く、カンテレ夕方の顔として活躍した新実氏の清新なイメージは、党の支持回復にうってつけの人材と言えそうだ。

 新実氏はスポニチの取材に「日々の暮らしにしんどさや孤独を感じる人を少しでも減らしたいとの思いで、キャスターを務めてきました」と自身のアナウンサー人生を総括するとともに、「その思いをそのままに、実現する手段を変えたいと思っています」と高い理念を掲げていた。

 ◇新実彰平(にいみ・しょうへい)1989年(平元)生まれ。京都市出身の35歳。京都大学法学部卒業。大学時代は野球部に所属し、2011年には関西学生野球春季リーグで首位打者になるほどの実力の持ち主。12年に関西テレビ入社。15年から本格的に報道キャスターを担当。17年には「みんなのニュース 報道ランナー」でメインキャスターに抜擢された。今月1日付けで退社。今後の進路が注目されていた。

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