朝青引退“日本が圧力”とモンゴルで不満噴出

2010年02月04日 18:48

相撲

 大相撲横綱、朝青龍関の引退表明について、モンゴル国内では4日、大鵬関の優勝32回という大記録を抜かれることを恐れて日本側が圧力をかけたためだとの不満が噴出し、政府関係者や市民から反発の声が相次いだ。
 国民的英雄の動向にはモンゴル国内でも関心は極めて高く、テレビ局は引退表明を速報。大統領府高官は「日本側がいわゆる『暴行事件』を乱用して相撲界から引退させたということではないか。日本人力士の優勝回数記録を突破されることを嫌がったのだろう。日本の行動は不正義だ。モンゴル国民は不満を持っている」と批判した。
 市民の間では「横綱はモンゴルの誇りだっただけに、引退は非常に残念」(女性医師)と惜しむ声とともに「『郷に入れば郷に従え』で仕方ないかもしれないが、引退は日本相撲協会の圧力だ」(会社員)と「圧力説」が多く聞かれた。
 ウランバートルのテレビ局に勤める男性(33)は「モンゴルでは日本での事件の重大性が分かっていない人が多く、日本の相撲協会や世論の反応が厳しすぎると感じている人も多い」と説明した。

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