クルム伊達、14年ぶりの“日本代表”勝利!

2010年02月04日 06:00

テニス

クルム伊達、14年ぶりの“日本代表”勝利!
14年ぶりに日本代表としてフェド杯に勝利したクルム伊達
 クルム伊達が14年ぶりに代表勝利を挙げた!女子テニス国別対抗戦、フェド杯アジア・オセアニアゾーン1部が3日、マレーシア・クアラルンプールで開幕。インドネシアと対戦した日本は96年以来14年ぶりに日本代表に復帰したクルム伊達公子(39=エステティックTBC)がシングルスの第2試合で、6―2、6―0と圧勝した。フェド杯では96年3月のシュテフィ・グラフ(ドイツ)戦以来の勝利で、チームに3―0と幸先のいいスタートをもたらした。
 クルム伊達が96年のアトランタ五輪以来、初めて日の丸をつけてコートに戻ってきた。国別対抗戦のフェド杯への出場は、96年7月に米国(名古屋)に敗れたワールドグループ(WG)以来。世界ランク61位で日本のエースとして登場した伊達は、同297位で21歳のダヤマンティと対戦。18歳年下のインドネシア1位を全く寄せつけず、第2セットは6―0の完勝。フェド杯では96年3月29日のグラフ戦(東京)に7―6、3―6、12―10で勝って以来、5059日ぶりの勝利となった。
 日本代表の村上武資監督から、昨年11月中旬に96年以来の代表復帰を打診された。08年4月に現役復帰してから個人戦に集中していたクルム伊達だったが「武資さんの熱意に押された。日本テニス界の発展に微力ながら力を貸したい」と代表復帰を決意した。日本の女子テニスは昨年4月にWG2部入れ替え戦でポーランドに2―3で敗れ降格。日本を背負ってきた杉山愛、森上亜希子が昨年に引退し、日本トップのクルム伊達に懸かる期待は大きい。
 アジア・オセアニアゾーン1部でプールAの日本は4日はニュージーランドと、5日には韓国と対戦。1位で通過すれば6日にプールB1位と対決することになる。4日連続で試合が行われるハード日程だが、村上監督はすでにクルム伊達をシングルスとダブルスの両方で起用する可能性を示唆。蓄積疲労が懸念されるが、“アラフォーの星”は「チームが勝つために力になりたい」と意欲を見せていた。

 ▼クルム伊達 相手はスピードボールを持っているわけでもなかったので、付き合って打つよりも、練習も兼ねて、できるときにはネットプレーも入れながらプレーしようという気持ちはあった。少し気持ちに余裕もあったので、今後のことも考え、サービスやショットをいろいろ試したところもある。
 ◆フェド杯 女子テニスの国別対抗戦。男子のデビス杯に相当し、1963年に国際テニス連盟(ITF)設立50周年記念として始まる。当初の名称はフェデレーション杯で95年から現名称。米国が76年から82年まで7連覇し、昨年はイタリアが3年ぶり2度目の優勝。日本は96年に伊達(現クルム伊達)らの活躍でワールドグループ1回戦でドイツを3勝2敗で下し、初の準決勝進出を果たした。

おすすめテーマ

2010年02月04日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム