遼 3%に修正で米自己最高タイの2位に

2013年10月22日 06:00

ゴルフ

遼 3%に修正で米自己最高タイの2位に
最終ラウンド、16番でティーショットを放つ石川遼。通算18アンダーで2位に入った
シュライナーズホスピタル・オープン最終日
(10月21日 米ネバダ州ラスベガス TPCサマリン=7243ヤード、パー71)
 5位で出た石川遼(22=CASIO)が通算18アンダー、266で米ツアー自己最高に並ぶ2位に入った。ボールが飛びやすい高地での試合で、“3%アップ”という距離計算が的中。最終日はパーオンを外したのは2ホールだけというショットの正確さで8バーディー、2ボギーの65をマークした。12年全米オープン覇者のウェブ・シンプソン(28=米国)が通算24アンダーで2位に6打差を付け、通算4勝目を挙げた。

 勝負どころで石川のアイアンショットが切れた。左サイドの池がプレッシャーとなる17番パー3。7Iで池側に立つピンを攻め、奥5メートルに付けた。「凄く緊張したが、スイングがぶれることなく打てた」。このチャンスを沈めて最終日8つ目のバーディー。シンプソンは独走していたが、2位に入るための価値あるバーディーを奪った。

 4日連続で60台を並べた。原動力となったのがアイアンの精度だ。ラスベガスの標高は500~600メートルで、砂漠地帯で空気が乾燥していることもあり飛距離が出る。「標高が高いところでやっているのでボールが飛ぶじゃないですか。最初は5~7%ぐらい平地より飛ぶと計算していたけど、2日目から3%にしようとなった」と明かした。初日は6ホールでパーオンを逃したが、最終日はわずかに2ホールだけ。砂漠の町・ラスベガスの特性を完全に把握した。

 入念な下準備が実った。9月末の入れ替え戦最終戦の後、開幕戦のカリフォルニア州に入らずラスベガスに立ち寄りコースを2度回った。トーナメント週に入ってからは一打ごとに距離計算器を使って練習。2週間前の「6%」の想定はデータ蓄積の末、「3%」という答えにたどり着いた。

 12年プエルトリコ・オープンと同じ2位とはいえ、世界選手権シリーズのキャデラック選手権と同時開催でシード選手不在の“裏番組”と言われたそれと違い、今週は“表”の試合。米本土で最高成績を出した意味は大きい。もちろん、開幕戦で3位に入った松山の存在もプラスに働いている。「一緒に練習して意見交換している。ライバルというよりいい友人」。松山が欠場した試合でチームジャパンとして存在感を示した。昨季は腰痛を抱え、開幕から3戦連続予選落ちしたが、今年の遼はひと味違う。

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