遼 3%に修正で米自己最高タイの2位に
2013年10月22日 06:00
ゴルフ
5位で出た石川遼(22=CASIO)が通算18アンダー、266で米ツアー自己最高に並ぶ2位に入った。ボールが飛びやすい高地での試合で、“3%アップ”という距離計算が的中。最終日はパーオンを外したのは2ホールだけというショットの正確さで8バーディー、2ボギーの65をマークした。12年全米オープン覇者のウェブ・シンプソン(28=米国)が通算24アンダーで2位に6打差を付け、通算4勝目を挙げた。
勝負どころで石川のアイアンショットが切れた。左サイドの池がプレッシャーとなる17番パー3。7Iで池側に立つピンを攻め、奥5メートルに付けた。「凄く緊張したが、スイングがぶれることなく打てた」。このチャンスを沈めて最終日8つ目のバーディー。シンプソンは独走していたが、2位に入るための価値あるバーディーを奪った。
4日連続で60台を並べた。原動力となったのがアイアンの精度だ。ラスベガスの標高は500~600メートルで、砂漠地帯で空気が乾燥していることもあり飛距離が出る。「標高が高いところでやっているのでボールが飛ぶじゃないですか。最初は5~7%ぐらい平地より飛ぶと計算していたけど、2日目から3%にしようとなった」と明かした。初日は6ホールでパーオンを逃したが、最終日はわずかに2ホールだけ。砂漠の町・ラスベガスの特性を完全に把握した。
入念な下準備が実った。9月末の入れ替え戦最終戦の後、開幕戦のカリフォルニア州に入らずラスベガスに立ち寄りコースを2度回った。トーナメント週に入ってからは一打ごとに距離計算器を使って練習。2週間前の「6%」の想定はデータ蓄積の末、「3%」という答えにたどり着いた。
12年プエルトリコ・オープンと同じ2位とはいえ、世界選手権シリーズのキャデラック選手権と同時開催でシード選手不在の“裏番組”と言われたそれと違い、今週は“表”の試合。米本土で最高成績を出した意味は大きい。もちろん、開幕戦で3位に入った松山の存在もプラスに働いている。「一緒に練習して意見交換している。ライバルというよりいい友人」。松山が欠場した試合でチームジャパンとして存在感を示した。昨季は腰痛を抱え、開幕から3戦連続予選落ちしたが、今年の遼はひと味違う。
おすすめテーマ
2013年10月22日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
高橋大輔 五輪は「マジでやらないと行けない」
-
遼 3%に修正で米自己最高タイの2位に
-
町田 異例のエキシビション 全部自分でやった
-
小田 3度目の失速で初優勝逃す「小林先輩がうまかった」
-
真央 史上初GP完全制覇!驚きの200点超え 日本人最多12勝目
-
小林 メジャー初V 披露宴打ち合わせ流れるも「最高のプレゼント」
-
小林 両親も歓喜「初めて優勝の瞬間を現地で見た うれしい」
-
ワトソン、K・ブラドリーらが出場 ダンロップ男子ゴルフ
-
遼 シード権へ順調 昨季は入れ替え戦に
-
シンプソン独走V「だから落ち着いて自分のプレーができた」
-
松山 体調回復 マレーシアへ 福祉大監督「頑張るでしょう」
-
真央 さらに進化へ SPを手直し
-
真央へ長野五輪金メダリストが称賛「頑張り屋」
-
2位ワグナー「マオは並外れていて、限界を押し上げている」
-
ブロンコス 連勝「17」で止まる マニング 古巣と対戦もミス連発
-
16歳山口 世界一へ重圧なし「今年も決勝に残れるように」
-
佐川急便 5戦ぶり得点!ペヤングに快勝
-
稀勢の里 じんましんで稽古休む “軽症”を強調
-
豪栄道 “上原先輩”MVP刺激に大関獲り「メリハリをつけて」
-
遠藤 すり足解禁「我慢してやっていかないと」
-
大山 思い出の大会に期待「2回勝っているし、相性はいい」
-
キンクミ 順延の影響で急きょマネジャーがキャディー