朝比奈「世代交代」宣言通り新女王 柔道界の沙羅ちゃん快進撃
2017年04月17日 05:48
柔道
昨年の講道館杯とグランドスラム(GS)東京、今年2月のGSパリと主要大会を総なめにし、破竹の勢いで臨んだ全日本選抜は第1シードで1回戦負け。「勝ちたい、ではなく負けたくない」という姿勢で消極的になったと反省し、この2週間は原点に返った。挑戦者であることを自覚し、技の引き出しを増やす練習も封印。初戦から2試合は得意の払い腰、内股で一本勝ちした。
4回戦では全日本選抜で敗れた山本沙羅と再戦。両者けん制し合って試合中盤に早くも2つ目の指導が飛んだが、その後は攻めだるまとなった。長身の山本の切れのある投げを何度もしのぎ、大内返しでゴールデンスコアとなる有効を奪ったのは11分45秒。準決勝までの4試合中3試合が延長戦でスタミナを消耗しながらも、驚異的な回復力で決勝は残り20秒で払い巻き込みで有効。「結構ふらふらしていたけど、ここまで来たら気持ちなので」と胸を張った。
順大病院の麻酔科医師である父・輝哉さん(49)の「柔道が全てではない」という教育方針の下、将来は父と同じ道を歩む目標も追う。大学では語学を重点的に学び、就寝前には毎日1時間机に向かうのが習慣だ。同時に初段を持っていた輝哉さんも朝比奈が小2で講道館にある春日クラブで柔道を始めたのと同時に再開し、現在は4段の腕前。父娘二人三脚の初頂点に「喜んでくれたと思う」と話した。
女子代表の増地克之監督が「技の多様性を求めたい」と注文を付けたように、成長の余地は無限大。世代交代を果たした新女王は、さらにスケールアップしていく。
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