大坂 世界1位ハレプ一蹴!怒とうの9ゲーム連取 初V王手だ
2018年03月18日 05:30
テニス
「安定して戦うことを心掛けた。決勝に進めてうれしいし、チームも喜んでいる」。勝利の瞬間、金星に大喜びするよりホッとしたように息をついた。第1セットを先取した後のインターバルでも、そんな非凡さをのぞかせていた。過去3戦全敗だったハレプからリードを奪ったのにベンチに戻ると不満げな表情。サーシャ・バイン・コーチから「世界1位からセットを取ったのにどうしてそんな顔してるんだ」と声を掛けられ、「コートではネガティブになるな」と送り出された。
第1セットの第7ゲーム途中までは凡ミスの数が11―5と相手を大きく上回っていた。しかし第1セット終了時は13―12。試合通算では20―27と精度を増していった。守備力の高いハレプに対し、ベースライン際の高い位置を保って左右にボールを打ち分け、浅く返ってくればすかさずコートの中へ。ブレークした第1セットの第8ゲーム、2度目のジュースからコートの中に入って決めたバックのボレーは練習で繰り返したパターン。大坂の勢いを象徴するようなダイナミックな得点だった。
セリーナ・ウィリアムズ(米国)やビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)らNo・1選手のヒッティングパートナーを長年務め、これまた1位経験者のウォズニアッキ(デンマーク)のアシスタントコーチだったバイン氏を昨年末から陣営に迎え、No・1の“DNA”を教え込まれてきた。
これで40位が最高だった世界ランキングは20位台まで急浮上することも決まった。決勝では元世界1位のV・ウィリアムズ(米国)を破って勝ち上がってきたカサキナとの20歳対決になる。大坂は「自分にプレッシャーをかけすぎないようにしたい。私とは違うタイプだし、面白い試合になる。新しい世代の2人でいい戦いをしたい」と新たな時代の幕開けを誓った。
◆大坂 なおみ(おおさか・なおみ)1997年(平9)10月16日生まれ、大阪市出身の20歳。姉・まりの影響でテニスを始めた3歳の時に家族で米国に移住した。13年にプロに転向。16年10月に日本勢初となるWTA最優秀新人賞を受賞した。世界ランキングの最高位は40位。好きな音楽はJポップとKポップ。1メートル80、69キロ。
▽WTA(女子テニス協会)ツアーの仕組み 国際テニス連盟(ITF)管轄の4大大会を頂点として、WTAの「プレミア・マンダトリー」(年間4大会)「プレミア5」(5大会)「プレミア」(12大会)「インターナショナル」(31大会)でピラミッドを構成。下部大会としてWTA125KとITFサーキットがある。今大会は「プレミア・マンダトリー」で、男子で言えばマスターズ大会に相当。優勝賞金は134万860ドル(約1億4200万円)。ランキングポイントも優勝者は1000点で、4大大会ベスト4よりも高い。
おすすめテーマ
2018年03月18日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
元セルティクスのフォワード グレン・デービスが麻薬所持で逮捕される
-
吉田知 チームメート・藤沢について「ノリノリ、無双」と脱帽
-
グリズリーズが連敗を19で阻止 47日ぶりの白星 トレイルブレイザーズは12連勝
-
鈴木愛 今季初優勝!昨年の賞金女王 今季3戦目で
-
「今大会は私に始まり、私に終わる」村岡桃佳“有言実行”出場全5種目メダルにホッ
-
“フジヤマ”が日本一で世界選手権代表に!次は世界一目指す
-
村岡桃佳、回転で銀!出場全種目メダルで日本勢史上最多5個目
-
ゴンザガ大が「スイート16」に進出 八村は自己最多の25得点
-
ハーフ終了 鈴木愛が単独首位キープ 2打差2位に酒井
-
“てっちな”は3位決定戦へ 清水「笑って終わりたい」
-
“フジヤマ”夢対決制して決勝へ 藤沢「緊張感のある試合ができた」
-
ワックス製造販売「ガリウム」、条件に適した配合で滑らかな滑り実現
-
川内優輝 逃げ切りVでボストンへ弾み 新北市ワンジンシマラソン
-
ウッズ 首位と5打差の10位 “タイガー・チャージ”で復活優勝なるか
-
【玉ノ井親方 視点】立ち合い不安の豪栄道 大関らしい相撲取って
-
現地観戦、辻野隆三氏が語る大坂なおみ 原動力は一発で崩せる球の威力
-
アイルランドが3度目の全勝優勝 3連覇狙ったイングランドは5位
-
松山は35位後退「アンダーパーは良かった」 ウッズ10位
-
大坂 現役の世界1位経験者10人中5人撃破、残るはセリーナら
-
友野は男子SP3位「感覚が薄れていた」 プランタン杯
-
日本6位、ノルウェーV W杯ジャンプ団体第7戦
-
サンウルブズ 開幕4連敗、敵地で2点差詰め寄る奮闘も黒星
-
元西武内野手・木村 クリケット日本代表目指す、選考会で高い能力
-
大坂 世界1位ハレプ一蹴!怒とうの9ゲーム連取 初V王手だ
-
大坂 世界1位撃破は96年伊達以来、フェド杯でグラフ下す
-
ハレプ惨敗、ミス連発「集中力なかった」も復帰戦4強に前向き
-
新田 2大会ぶり金!エースの責任果たし涙 22年北京も意欲
-
新田の金支えた荒井監督、歓喜の涙にじませ「完璧なレース」
-
のんの ストック折れるも「今までで一番いい走り」に満足笑み
-
森井 金逃すも達成感、4年後へ現役続行「次への課題見えた」
-
藤沢&山口“フジヤマ”VS吉田知&清水“てっちな”で夢対決実現
-
吉田夕&両角友“ユリモロ”は1次L敗退、まさかのサヨナラ負け
-
LS北見 4月にワールドツアー2大会出場、ともにカナダ開催
-
大翔丸&大奄美1敗キープ、日大出身追手風コンビが旋風起こす
-
鶴竜 全勝守る、物言いも軍配通り「よく見てくれてよかった」
-
豪栄道 苦しんで2敗守った、地元で連日大声援 後半戦へ気合
-
高安 激しい攻防制すも首かしげる、長い相撲に八角理事長酷評
-
貴ノ岩 黒星先行、青狼つかまえ切れず 貴親方は25秒で退出
-
大鵬孫・納谷 祖父&父超えるストレート給金、優勝へ慢心なし
-
栄氏の娘希和、勝利に号泣 日本頂点へ「みんなで優勝したい」
-
沙保里がテレビ解説、一連騒動に口重く「いろいろありますね」
-
羽生 4・22仙台で祝賀パレード ソチ金では9万人集まる
-
美帆らの日本女子 団体追い抜きV 今季W杯4戦全勝で締めた
-
暁斗3位、今季11度目表彰台 18日にも総合初優勝の可能性
-
堀島 全日本デュアルモーグル初制覇、平昌銅の原抑えた
-
19歳桃香 2差3位発進、日本人最速V射程「自分信じて打つ」
-
愛 貫禄の首位発進、マレット型パター奏功 今季初優勝に照準
-
松山 伸ばせず31位後退も予選通過にホッ、左手親指痛みなし
-
ウッズ ショット乱すもパープレー「踏みとどまれた」V諦めん
-
ともに予選落ち…小平、グリーンに苦闘、勇太はパット決まらず
-
上原 29位浮上、ショット安定 決勝Rへ「ついていきたい」
-
久光 2季ぶり優勝、レギュラーラウンド21戦全勝の底力発揮
-
内村 復帰戦W杯カタール大会へ出発、故障した跳馬出場を明言
-
一二三、遠藤、能智が優勝 柔道GSエカテリンブルク大会
-
渡辺・東野組が初の決勝進出 バド全英オープン混合ダブルス
-
男子高飛び込み萩田ら予選敗退、日本勢振るわず中国勢全種目V
-
佐賀でスポーツツーリズム・コンベンション 150人超が参加