17歳の畠田が3位 世界初切符見えた!父はバルセロナ銅 母は95年ユニバ代表

2018年05月20日 05:30

体操

17歳の畠田が3位 世界初切符見えた!父はバルセロナ銅 母は95年ユニバ代表
平均台の演技後、ガッツポーズする畠田 Photo By 共同
 【体操NHK杯第1日 ( 2018年5月19日    東京体育館 )】 4月の全日本選手権の得点を持ち点として女子が行われ、畠田瞳(17=セントラル目黒)が合計161・463点で3位に入った。日体大監督の父・好章氏(46)は92年バルセロナ五輪団体総合の銅メダルメンバーで、母の友紀子コーチ(44)は95年ユニバーシアード代表。期待の17歳が、世界選手権(10〜11月、カタール)の代表候補となった。村上茉愛(21=日体大)が168・530点で連覇を達成した。
勇気を出して4種目をこなした先に、世界切符が見えた。「緊張して逃げ出したいくらいだった」と言う畠田が、好演技で3位。世界選手権代表候補となる6位以内に入ると、母の友紀子コーチが泣いていた。「一番身近で支えてくれた。涙を流すほど喜んでくれて、最高の気持ち」と17歳は笑みを浮かべた。

 五輪メダリストの父・好章氏は、鉄棒が得意種目だった。畠田はこの日、鉄棒と特性が近い段違い平行棒で全選手中トップの得点をマーク。小学3年で体操を始めた頃、父が正しい姿勢や倒立など基礎的なことを指導してくれた。「お父さんのおかげ。お父さんから受け継いだのかな」。12日に46歳になった父へ、1週遅れの誕生日プレゼントを贈った。

 代表入りを狙っていた昨年、跳馬で大失敗して代表争いから脱落したが、「神様が失敗させてくれて、今につながっている」と前向きにとらえる。今後は7月のオランダ遠征、試技会などの出来から、世界選手権直前に代表5人が選出される。「自分らしい演技を見てもらって、代表になれるようこれからも頑張りたい」。澄んだ瞳で、大舞台を見据えた。

 ◆畠田 瞳(はたけだ・ひとみ)2000年(平12)9月1日生まれ、東京都町田市出身の17歳。体操を始めたきっかけは、小学3年の道徳の授業で漫画家、藤子・F・不二雄氏の人生を学ぶ機会があり、自分が夢中になれるものを考えた時に体操が浮かんだから。妹の千愛(ちあき、13)も体操選手でNHK杯9位。姉妹で日本協会の東京五輪特別強化選手に名を連ねる。1メートル55、46・5キロ。

 ▼世界選手権代表選考 枠は5。NHK杯の上位6選手、村上茉愛、寺本明日香、畠田瞳、杉原愛子、梶田凪、宮川紗江が代表候補に。国内外の大会や試技会での成績やコンディションを考慮し、団体総合で最も結果を残せるメンバー5人を、大会直前に強化本部が選出する。

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