【林享の目】東京五輪へ!タイプ異なる3人の金争い期待

2019年07月27日 08:08

競泳

【林享の目】東京五輪へ!タイプ異なる3人の金争い期待
<世界水泳光州2019・競泳6日目>男子200メートル平泳ぎ決勝、懸命に泳ぐ渡辺(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【水泳世界選手権第15日 ( 2019年7月26日    韓国・光州 )】 渡辺は体調がよくないと聞いていたので心配していたが、2分6秒台は素晴らしい記録だ。前半は彼特有の大きな泳ぎで余裕を持って入っていけたし、準決勝で失速したラスト50メートルは少しバテたものの、粘ることができた。しっかり切り替えができていた。今までの国際大会で一番いい泳ぎだったと思う。
 世界記録を出したチュプコフはやはり後半に強い。ラスト50メートルのラップは31秒89。33秒15の渡辺と1秒26もの差があった。だが、勝機がないわけではない。渡辺の持ち味は速いラップでまとめられること。50~100メートル(32秒24)、100~150メートル(32秒54)と同様に最後の50メートルを32秒台で泳げていれば、勝つチャンスもあった。

 2位になったウィルソンは序盤から飛ばす前半型だ。チュプコフは後半型で、渡辺はイーブンペース型。タイプの異なる3人が来年の五輪でも金メダルを争うことになりそうだ。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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