内村航平 満身創痍のキング、あん馬落下で復帰戦5位「話にならない。五輪は厳しい」

2019年08月30日 22:36

体操

内村航平 満身創痍のキング、あん馬落下で復帰戦5位「話にならない。五輪は厳しい」
あん馬に臨む内村 Photo By スポニチ
 体操の全日本シニア選手権が30日、福井県営体育館で行われ、約4カ月ぶりの復帰戦となる内村航平(30=リンガーハット)が出場。2種目目のあん馬で落下し、個人総合で6種目合計83.900点で5位だった。
 今年4月の全日本選手権でも、あん馬で落下。ここから内村の不調は始まった。両肩を負傷し、治療しながらも練習を重ねてきたが、2週間前に鉄棒で腰痛を発症。満身創痍の“キング”はトラウマを払拭するべく、毎日あん馬の練習は欠かさず取り入れていたが「それでも落ちるんだ、と思った」と肩を落とした。あん馬の落下が引き金となり、この日は鉄棒でもミスが出た。「本番に合わせる力が以前よりなくなった」と振り返り、「落下もミスもしていて、話にならない。五輪は厳しい」と眉間にしわを寄せた。

 会場には黄色のバルーンスティックを持った内村の応援団が集結。誰よりも声援を浴びる存在だったが、「歓声に応えないといけないが、自分は世界選手権の代表でもない。演技で返すしか無いと思っていたけど…」と言葉を詰まらせた。

 今季はこの大会を最後とし、来年4月の全日本選手権に照準を合わせる見込み。絶対王者の集大成に、栄光への架け橋を繋ぐことはできるか。

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