渋野日向子「なっさけない」プロ初ペナルティーも終盤3バーディーで「チャラ」 イーブン59位発進
2020年06月26日 05:30
ゴルフ
「めっちゃ気持ち良かった。チャラにしたかったので。イーブンに戻せて本当に良かったと言うか、安心しました」
7カ月ぶりの実戦は、人生初の“うっかり”から始まった。イーブンで迎えた5番パー4。1メートルのパーパットを残すと、同伴競技者のラインに入ったために自身のマークをパターのヘッド1個分動かした。ここでグリーン上にたまった水の整備作業が入る。終了後に元の位置に戻すことを忘れてプレーし、そのままカップイン。誤所からのプレーにより、2罰打を受けてダブルボギーとなった。ペナルティーは中学1年時の過少申告以来で、プロ初となるミス。「怒りを通り越して、笑けちゃって。本当になっさけない」と肩を落とした。
だが、そこで終わらないのが渋野の強さ。直後の雨による34分間の中断で切り替えた。14番では4メートルをカップ奥に当てて沈め、今季初バーディー。「自分らしい、壁ドンだった」。15番で4メートル、18番でも3メートルを沈めた。オフにパットのスタイルを改造。スタンスを狭くし、フェースの開閉を少なくすることで再現性を高めた。さらに、ルーティンだった打つ前の素振りもなくした。直感を大切にするためでもあり、「ニュースタイルです」。オフの進化を、後半5ホールの3バーディーにつなげた。
例年とは違う、特別な開幕だ。前夜は午後8時のPCR検査結果判明まで「ドキドキしていました」。この日はキャディーとの接触を極力避けるため、クラブの出し入れやボール拭きも自ら行った。コロナ禍により当初予定の3月開幕から16大会が中止となって迎えた初戦は昨年に全英女子オープンの出場権を獲得した思い入れの強い大会でもある。「本当にありがたい」。感謝を胸に今年初戦をスタートした。
首位とは6打差の59位。「もっとバーディーを取れるように、もっと攻めのプレーをしたい」と力を込めた。昨年は最終日に8打差を逆転して優勝した大会もある。まだ3日間も、残っている。
◇ゴルフ規則「14―7a」 プレーヤーは自分の球が止まった場所から各ストロークを行わなければならない。ただし、規則がプレーヤーに別の場所からプレーすることを要求する、または認める場合を除く。誤所から打った場合は罰則を科せられる。
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