“夏男”御嶽海、無傷の6連勝 史上初関脇以下3度目Vへ好調維持
2020年07月25日 05:30
相撲
「立ち合いで遅れてヤバいかなと思ったが、我慢して前に出られたのが良かった」。白星を積み重ねることで、劣勢にも動じない心の強さも備わってきた。
新型コロナの感染予防策として場所前の出稽古が禁じられ、御嶽海は関取との稽古ができなかった。「重みが感じられない」と不安を口にする一方で「(関取相手だと)一番取って休憩だが、部屋では20番ぶっ続け。それも勝たないといけないから体力はつく」とも話していた。2日目の隆の勝、3日目の阿武咲には圧力を受けて後退するなどデメリットがもろに出たが、幕下以下との稽古で勝ち癖をつけたことで逆境で踏ん張れた。相手の圧力にも慣れてきて、攻守の切り替えもスムーズになった。出稽古ができなかったことは決してマイナスではなかった。
初日からの6連勝は2場所連続だが、三役では初優勝を飾った18年名古屋場所(11連勝)以来。今年は出身地の長野県と隣接する愛知県での開催ではないが、7月が得意なことに変わりはない。八角理事長(元横綱・北勝海)も「左を差されても慌てなかったよね。自分からはたいたりしなかった。馬力の違いだよね」と称賛した。
「上位(との対戦)まで取りこぼさないで自分の相撲を取っていきたい」。関脇以下で2度の優勝は御嶽海を含めて7人いるが、3度目となれば史上初。白星を重ねることで、それは現実味を帯びてくる。
おすすめテーマ
2020年07月25日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
スケボー中山楓奈「努力」の中で芽生えた五輪への思い 若き女子日本勢が勢力図変える可能性
-
112年ぶり…50歳力士が勝った!“昭和男”華吹が上手投げで初白星
-
“夏男”御嶽海、無傷の6連勝 史上初関脇以下3度目Vへ好調維持
-
【玉ノ井親方 視点】落ち着いている御嶽海 横綱、大関陣には怖い存在
-
新大関・朝乃山、全勝キープ「御嶽海関が勝っているし、食らいついていきたい」
-
霧馬山、大関・貴景勝討ち「よく残れたし、最後はまわしを取れた」
-
“ひげンブリッジ”100Mで大会新V 10秒22に「合格点」
-
“34歳”男子十種・右代 冷静に1年後語る「五輪が全てじゃない」
-
全国各地で“始まりの花火”――1年後の五輪へ向け新たなスタート
-
医療最前線で戦う“看護師ボクサー”津端ありさ 池江の言葉は「やりがいにつながる」
-
女子フェザー級・入江、ちょうど1年後に初戦「五輪の舞台をメッチャ楽しむ」
-
“天心の幼なじみ”並木月海 ライバルの分析着々「五輪で勝てるように」
-
英BBC、東京五輪開催に疑問「ワクチンでウイルスが根絶されるわけではない」
-
世界フィギュア、日本男女ともに3枠 2019年大会の成績で出場枠決定
-
鈴木愛、全英女子OP出場見送りへ 帰国後の調整への影響を懸念
-
ウェレンスキ、1打差で首位 マイケル・トンプソンが2位で追う