笹生優花 史上初のプロ初Vから3連勝へ丘陵コースを警戒「正直あんまり好きじゃない」

2020年09月03日 19:39

ゴルフ

笹生優花 史上初のプロ初Vから3連勝へ丘陵コースを警戒「正直あんまり好きじゃない」
練習ラウンドの1番、ティーショットを放つ笹生優花(代表撮影) Photo By 代表撮影
 日本女子プロゴルフツアーの今季第4戦、ゴルフ5レディース(賞金総額6000万円、優勝賞1080万円)は4日から3日間、岐阜県瑞浪市のGOLF5カントリーみずなみコース(6571ヤード、パー72)で行われる。先週のニトリ・レディースで2試合連続優勝を飾ったプロ1年目・笹生優花(19=ICTSI)は3日、雷雲接近により2度、プレー中断となる中、コースを視察。ツアー史上6人目、プロ初優勝からは史上初となる出場試合3連勝に備えた。
 今季の開幕から4試合目。これまでの3試合で5位、優勝、優勝と歴史に残る快進撃を見せている笹生にとって今大会は今季初めて対峙(たいじ)する丘陵コース。3連勝というさらなる偉業達成へ警戒を要する舞台だ。

 「アップ、ダウンが激しいコースは正直、あんまり好きじゃないです。海外ではなかなかないし、ティーショットでグリーンが見えない状況が多くて得意とは言えないです。ティーショットからグリーン見えない状況が多くて。そこが慣れていないところです」

 過去3戦はいずれも平らな林間コース。初Vの舞台となったNEC軽井沢72では最大6・9メートルだった高低差が今大会の4番では35メートル。加えてフェアウエーに平らな場所はほぼなく常に傾斜地から見えないグリーンを狙うことになる。アマチュア時代に世界16カ国を回って経験を積んできた国際派の笹生にも未知に近いコース。「体力を使うコースですね。できるだけ疲れないように。どこを歩くとかも考えてます」と技術面だけでなく体力面でも神経を使っている。このコースの設計者でマスターズ、全英オープンなど海外メジャーの競技委員も長く務めた川田太三氏は「山のコースは錯覚を起こすようにつくられてます。セカンドショットも常に左足上がり、右足上がり、前上がり、前下がり、さまざまなのライから打たなければなりません。平衡感覚の勝負です。ここで勝つようならこれからさらにということになるんじゃないかな」と今大会の笹生のゴルフに“怪物”の今後を見ている。

 「女ウッズ」と称されるほどの大躍進の中「そう呼ばれるのはありがたいですけど、タイガー・ウッズみたいにメジャーを勝ってないですし、自分がタイガー・ウッズだとは思ってません。全然」とこれまでと変わらず自分に厳しい目を向ける笹生。「優勝ってなかなかできないことだと思いますし、自分も優勝を意識できるような余裕はないです。優勝してるからこそ、気をつけないとと思います」。西日本特有の狭く高低差の激しい丘陵コースで自ら真価を問う54ホールになる。

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