大坂なおみ 母のリモート祝福に日本語で「ちょっと恥ずかしい」 負傷した左太腿裏は「大丈夫」

2020年09月03日 09:47

テニス

大坂なおみ 母のリモート祝福に日本語で「ちょっと恥ずかしい」 負傷した左太腿裏は「大丈夫」
5年連続の3回戦進出を決めた大坂(右)(AP) Photo By AP
 【テニス全米オープン第3日 ( 2020年9月2日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )】 女子シングルス2回戦で、世界ランキング9位の第4シード、大坂なおみ(22=日清食品)が、同74位のカミラ・ジョルジ(28=イタリア)に6―1、6―2で勝利した。5年連続の2回戦突破。3回戦では同137位のマルタ・コスチュク(18=ウクライナ)と対戦する。
 第1セットは第2、第4ゲームをブレークして圧倒。第2セットも第1、第7ゲームをブレークして優位に立ち、一度もブレークを許さずに快勝した。前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープンで左太腿裏を負傷。この日は患部にテーピングが巻かれていた。試合前のオンコートインタビューでは「やってみないと分からない」と語っていたが、強打のジョルジを力勝負でねじ伏せた。

 入場時には「エライジャ・マクレーン」と記された黒いマスクを着用。昨年8月にコロラド州で警察官によって殺された黒人男性の名前だった。今大会は人種差別問題に抗議するため、黒人被害者の名前の入った7種類のマスクを用意。「決勝まで勝ち進んで皆さんにすべて見てほしい」と決意を語っている。

 コロナ禍で今大会は無観客で開催されている。試合後には母・環さんがテレビ電話でサプライズ登場。大坂は「何しているの?お父さんはどこ?」と驚き、日本語で「ちょっと恥ずかしい」と話し、照れ笑いを浮かべた。この日の第1サーブ成功率は65%。「今日はサーブが良かった。積極的にプレーできた」と試合を振り返り「テニスは世界中で見られている。この機会で人種差別の問題にもっと関心をもってほしい。(左太腿裏は)このコートに立っているので大丈夫」と語った。18年以来2年ぶりの優勝と、人種差別に抗議する戦いは続く。

 ▼エライジャ・マクレーンさん死亡事件(19年8月24日、米コロラド州オーロラ)コンビニで買い物をして徒歩で帰宅中エライジャさんは目出し帽を被っていたことから不審者とみなされて警察官に拘束された。パニックに陥り必死に抵抗したが、首を絞めつけて取り押さえ、精神安定剤を注射された。その場で意識を失い心肺停止状態となり、数日後に病院で死亡を確認。当時23歳のマクレーンさんは菜食主義の平和主義者で、自閉症スペクトラムの傾向があった。

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