強く握らなくてもグリップできる 画期的なグローブが新登場
2020年10月02日 05:30
ゴルフ
注目の逸品のこだわりは2つ。まず1つ目は最大の特長であるグローブの形状だ。一般的なグローブは手首から指先までが平面的な設計になっており、クラブを握ること自体に筋力を使うため負荷がかかる。そこで開発されたのが新技術「Vカット立体加工」。はじめからクラブを握った時の手の形に近い形状に設計されており、余計な力を必要としない。そのため、より素手に近い感覚で自然なグリップを実現することができる。加えて指の関節部にはニットを採用しており、同社営業戦略部の渡部洋士部門長は「シワや履き心地の悪さを解消しています」と語る。高度な縫製技術を持つ自社工場だからこそ実現できるフィーリングの良さも魅力だ。
そして二つ目は高いノンスリップ性。F1のレースで見たという全く凹凸のないタイヤをヒントに、滑り止め効果の出るデザインの開発に着手。試行錯誤から三年、フルフラットの素材にノンスリップ加工を施した新発想「ゼロスリップ」が完成した。素材自体のグリップ性能を向上させたことでグリップとの密着度やノンスリップ性がアップ、余計な力を入れなくても適切なグリップ力を発揮することができ、ホールド力が長続きする。また、「生地の裏面にもノンスリップ加工を施しているため、中滑りを減らすことができます」と語り、手との高い一体感を強調した。
理想的なグローブは、その高いグリップ力でヘッドスピードアップも実現した。実技テストの結果、従来の合成皮革製品と比べてヘッドスピードが平均秒速1・1メートルアップ。ヘッドスピードが上がることでフェースローテーションがスムーズになり、方向性も良くなるため、飛距離アップも可能とした。
加えた力がどれくらい伝わるかが分かるトルク測定試験でも素手、従来合成皮革、他社立体加工グローブと比べて高い数値をはじき出し、力が無駄なく伝わることを証明した。
「形状は個性的ですが、キャスコの技術力が詰まったグローブです」と笑顔の渡部氏。強く握らなくてもグリップでき、最後まで緩まず攻め、飛ばすことができる夢のグローブ。これさえあれば、コースへ出るのが待ち遠しくなるはずだ。
素材は合成皮革で全天候に対応。左手用でサイズは21~26センチ、カラーはホワイト、ブラック、レッドの3色。オープン価格。
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