桐蔭学園、連覇へ王手!激しいディフェンスにフィジカルで勝った!LO青木が2T

2021年01月06日 05:30

ラグビー

桐蔭学園、連覇へ王手!激しいディフェンスにフィジカルで勝った!LO青木が2T
決勝戦でもトライを決め、トライ王に輝いた桐蔭学園ロック青木(右) Photo By スポニチ
 【第100回全国高校ラグビー大会準決勝   桐蔭学園40-12大阪朝鮮高 ( 2021年1月5日    花園ラグビー場 )】 大阪朝鮮高のタックルは低くて痛く、守備ラインは前のめりに飛び出してくる。桐蔭学園も激しいディフェンスの泥沼にはまりかけた。「前半は1対1で勝てなかった」と藤原秀之監督(52)。だが、フィジカル勝負でもボールを失わず、攻め続けたトライがボディーブローとなって後半に効いた。
 前半11分。12次攻撃でロック青木恵斗(3年)が2人を力強いハンドオフで倒し、1人を吹っ飛ばして攻撃を継続。17次攻撃では大外で飛ばしパスを受けた青木が再び2人をハンドオフで外して先制トライを挙げた。5―7の同22分には19次攻撃から、青木と同じ優勝経験者の3年生CTB秋浜が巧みなステップで約50メートルを切り裂いてトライ。後半は裏を突くハイパントや縦突破を織り交ぜ、足の止まった相手からターンオーバーを連発した。6分、背番号5の2つ目のトライで26―12とした時点で事実上の決着。「前半はやられて、後半は五分五分」。青木は納得いかない様子だったが、フィジカルの強さは衰えなかった。

 決勝は超高校級ロックの本橋を擁する京都成章との対戦。やはり厳しいディフェンスが持ち味の相手には19年春の選抜大会で21―20と大苦戦し、青木は「高校で初めて心が折れた」と明かした。だが、コロナ禍で実戦が少なかったチームは、1回戦から登場した花園で例年よりも1試合多く戦い、確実に成長している。「もう1試合できるので楽しみ」と藤原監督。青木は「連覇は関係ない。今年のチームで単独優勝したい」と高校ラストゲームへ思いをはせた。

 〇…FB矢崎由が後半のハットトリックで決勝進出に貢献した。12―12の後半3分、同じ1年生のWTB松田からリターンパスを受けて右中間へ勝ち越しトライ。同23分と30分にはSO中のキックを巧みにキャッチしてインゴールへ押さえた。大阪出身だが、継続と展開に憧れて桐蔭学園に入学。「後半最初のトライで流れを呼び寄せられたのはよかった。大阪のチームに勝ちたい気持ちは少しあった」と話した。

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