聖隷クリストファー6年ぶり聖地1勝 内藤主将、死力尽くした24点

2021年01月06日 09:36

バレーボール

聖隷クリストファー6年ぶり聖地1勝 内藤主将、死力尽くした24点
<6春高バレ男子聖隷クリストファー・足利大付>24本のアタックで6年ぶり勝利に導いた主将兼OHエース内藤 Photo By スポニチ
 春高・第73回全日本バレーボール高校選手権大会が5日、東京体育館で開幕し静岡県勢男女で明暗を分けた。5年ぶり13度目出場の男子・聖隷クリストファーは、主将でOHエース内藤理央(3年)が計24得点を挙げる活躍。足利大付(栃木)を2―1のフルセットで破り、6年ぶりの勝利を飾った。8年連続13度目出場の女子・富士見は、城南(徳島)に持ち味を発揮できずストレートで敗れ、2年連続初戦敗退した。
 6年ぶりの勝利は格別だった。味方がブロックしたウイニングボールが相手コートに跳ねた瞬間、内藤は喜びを爆発。「うれしかったし、きつかった。打ってる本数が多かったし、途中酸欠状態みたいに目の前が真っ白になって。最後は思わず体の力が抜けました」と笑顔交じりにおどけてみせた。

 第1セット途中からサーブをフローターからジャンプに変えて乗った。20―22からはサイドからのワンマンショーで逆転先取。第2セットは取り返されたが、第3セットに入って再び息を吹き返す。すでに女子の富士見が敗戦していたこもあり「静岡県大会でやれる環境を整えようと準備してくれた人たちがたくさんいた。男女敗退ではその人たちに申し訳ない」と気力を振り絞った。アタックのトータル決定本数24本。まさに意地だった。

 「春高全国の舞台は全然違いました。聖隷に来たことが人生の転機になっています」

 サブアリーナとはいえ、夢にまで見たオレンジコートで実力以上の能力を発揮。その上でバーチャル観戦していた「迷惑を掛けてきたお母さん(紀子さん)もきっと喜んでくれていると思います」と笑った。中学時代は自称「やんちゃ」。3年の11月に聖隷から誘いがなかったら「高校へ行く気もなかったし、就職するつもりでした」と明かした。入学1年目は「やめたい」と何度も田川明浩監督(53)を困らせ、最長で1日3時間説得されたことも。今となってはそれも良い思い出だ。自信が付いた2年からは「俺にはバレーが必要」とチームのためだけにコートに立ってきた。

 指揮官は「理央(内藤)は十分だったと思うし、もっとできる」と頼もしげ。6日の2回戦も高さのある強豪の市尼崎戦に向かっていくだけだ。 (小澤 秀人)

この記事のフォト

おすすめテーマ

2021年01月06日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム