スポクラ“パリ五輪の星”17歳・森秋彩、初頂点!「悔しさ」原動力に3年後への第一歩

2021年02月01日 05:30

スポーツクライミング

スポクラ“パリ五輪の星”17歳・森秋彩、初頂点!「悔しさ」原動力に3年後への第一歩
<ボルダリング・ジャパンカップ決勝>第1課題に挑む森秋彩(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【スポーツクライミング ボルダリング・ジャパンカップ最終日 ( 2021年1月31日    東京・駒沢屋内球技場 )】 女子は森秋彩(もり・あい、17=茨城県連盟)が初優勝した。東京五輪出場資格を巡る混乱の末、昨年12月に東京への道は消滅。悔しさを原動力に、24年パリ五輪への第一歩を刻んだ。男子は、藤井快(28=TEAM au)が3年ぶり4度目の日本一。東京五輪代表は女子の野中生萌(23=XFLAG)が2位、野口啓代(31=TEAM au)は準決勝敗退、男子の楢崎智亜(24=同)は2位、原田海(21=日新火災)は6位だった。

 準決勝をギリギリの6位で通過した森が、決勝で鮮やかに逆襲した。完登すれば優勝が決まる最終第4課題。1トライ目でクリアする“一撃”で勝負を決めたが、表情は全く緩まない。これから登る先輩たちに対して「申し訳ないと思った」と明かした上で「表には出ていなかったけど、気持ちは凄くうれしかった」と振り返った。

 東京五輪の出場資格を巡り、日本協会と国際連盟が対立。森も当事者として巻き込まれ、昨年12月に出たスポーツ仲裁裁判所の裁定結果で野中が代表に決まり、森の東京への道は閉ざされた。「やっぱり、あの悔しさは大きい。原動力になった。精神的なダメージもやわらいできた」。ショックを振り払い、心身ともにたくましさを増している。

 スピード、ボルダリング、リードの複合で争う東京五輪とは違い、24年パリ五輪はボルダリングとリードの複合と単種目のスピードに分かれる。スピードが苦手でリードが得意な森にとっては、これ以上ない追い風だ。「優勝できて自信につながった。練習のモチベーションにつなげて、パリには出場して表彰台を目指したい」。3年後を見据える17歳が、タイトルとともに第一歩を刻んだ。

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