朝乃山、大関勢総崩れ阻止!東京開催ゆえ母校で合同稽古できなくても“近大魂”大阪に届ける

2021年03月19日 05:30

相撲

朝乃山、大関勢総崩れ阻止!東京開催ゆえ母校で合同稽古できなくても“近大魂”大阪に届ける
明生(右)を寄り切りで下した朝乃山(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所5日目 ( 2021年3月18日    両国国技館 )】 “荒れる春場所”とは言わせない。大関・朝乃山が明生を寄り切って1敗をキープ。大関復帰を目指す関脇・照ノ富士、大関2人の上位陣が相次いで敗れて国技館がざわめく中、結びをしっかり締めた。全勝は平幕の妙義龍ただ一人となった。
 勝ち名乗りを受ける前に朝乃山は軽く息を吐き、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「やっと自分らしい相撲が取れた。これをきっかけに前に出る相撲を取りたい」。4日目までの3勝は相手の攻めをしのいで拾ったもの。「(立ち合いで)踏み込みが甘かったり、上体が高くて」と自分の相撲を取れない、もどかしさを抱えていた。

 出番前に全勝だった照ノ富士、大関の正代、貴景勝が次々と平幕力士に屈した。“荒れる春場所”のフレーズが浮かぶ展開に館内がざわつく。それでも朝乃山は「(呼び出しに)自分の名前が呼ばれる時には集中していた」と言う。相手は2歳下の平幕・明生。2月の合同稽古では「同世代で、これから切磋琢磨(せっさたくま)していくから」と2日連続で指名し、9勝2敗と力量差を見せつけた。

 本場所でも同様だった。真っすぐにぶつかってくる相手を受け止めて右差し。圧力を加えながら左上手をつかむ。俵伝いに逃れようとする相手を寄り切り。土俵下で見届けた高田川審判長(元関脇・安芸乃島)が「馬力を出してどんどん圧力をかけた。本来の相撲」と称える完勝だ。

 本来なら大阪で開催される春場所。今年は東京開催となり、ここ数年の恒例だった母校・近大の相撲部後輩と一緒に汗を流す合同稽古も見送られた。「残念でしたが、来年以降も機会があればお願いしたい」と近大関係者。横綱不在の場所で優勝を争って大関の責任を果たせば、母校の後輩たちにも力強いエールとなる。

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