【荒磯親方 真眼】阿武咲見せた照封じお手本 「ハズ押し」脇の下にのぞかせ左へ右へ

2021年03月19日 05:30

相撲

【荒磯親方 真眼】阿武咲見せた照封じお手本 「ハズ押し」脇の下にのぞかせ左へ右へ
照ノ富士(右)を押し出す阿武咲(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【大相撲春場所5日目 ( 2021年3月18日    両国国技館 )】 照ノ富士に勝つためにはこれしかない。お手本のような内容で阿武咲が存在感を示してくれた。
 照ノ富士の懐に入って2本差すのは、それほど難しいことではない。ただし、抱え込んで差し手をロックすることにたけている力士ですから、そこからの攻めに工夫がないと相手の術中にはまってしまう。会心の勝利に結びつけたポイントは「ハズ押し」。相手の脇の下にしっかりとのぞかせ、左、そして最後は右から押し上げた。この攻めを体に叩き込んでほしい。

 常に全力投球。小気味よい攻めは好感が持てますが、それが「長所」である半面、「弱点」にもなっている。動き回って相手を慌てさせるつもりが、地に足が着いていないこともあり自身が慌てる悪循環。相手にとってはまさに「ごっちゃん」の展開です。

 「軽さ」からの卒業。それが現時点で阿武咲に課された至上命令です。敗れたとはいえ4日目の朝乃山戦も悪くない攻めだった。この日の勝利でさらなる成長へのきっかけをつかんだのではないでしょうか。(元横綱・稀勢の里)

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