【玉ノ井親方 視点】落ち着いた相撲 貴景勝は良い状態戻った

2021年05月16日 05:30

相撲

【玉ノ井親方 視点】落ち着いた相撲 貴景勝は良い状態戻った
豊昇龍(右)をはたき込みで下す貴景勝(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所7日目 ( 2021年5月15日    両国国技館 )】 貴景勝と豊昇龍の初顔の対戦は拍子抜けの一番だった。豊昇龍はまわしを取れれば何とかなると思って右に変化気味に立ったようだが、考えが安易すぎた。大関にすぐに体勢を入れ替えられ、あっさりはたかれた。21歳の新鋭にはしぶとい相撲を期待していただけに残念な内容だった。
 見方を変えれば貴景勝がそれだけ落ち着いて取っていたともいえる。むやみに前に出ず、しっかり押して出ようとしていたから、変化にも慌てずに対応できた。注文相撲も頭の中にあったのだろう。

 今場所の大関は常に相手を正面に置いて取っているのがいい。攻め急ぐこともなく、バタバタした感じがない。良い頃の状態に戻ってきている感じだ。先場所は体重を一気に17キロも落としてスタミナ切れしたようなところもあったが、今場所はそういうこともなさそうだ。(元大関・栃東)

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