NBA殿堂入り式典が1年遅れで開催 故ブライアント氏のバネッサ夫人がスピーチ

2021年05月16日 09:40

バスケット

NBA殿堂入り式典が1年遅れで開催 故ブライアント氏のバネッサ夫人がスピーチ
バネッサ夫人を檀上にエスコートしたマイケル・ジョーダン氏(AP) Photo By AP
 新型コロナウイルスの感染拡大で開催が1年延期となっていたバスケットボールの殿堂入り式典(2020年選出組)が15日、米コネティカット州アンキャスビルで行われ、自身が選出されたことを知らないままにヘリコプターの墜落事故(2020年1月26日)で41歳で死亡した故コービー・ブライアント氏(元レイカーズ)に代わってバネッサ夫人(39)が出席。ブライアントの親友でもあったマイケル・ジョーダン氏(58)が同夫人を壇上にエスコートした。
 冒頭で「彼は今、天国で笑っていると思います。私は本来なら客席にいて彼に拍手を送っていたはずですからね」と語ったバネッサ夫人は何度もため息をつき、涙をこらえるような場面もあったが最後までスピーチ。「風邪を引いても大きなケガをしてもプレーすることをあきらめなかった人でしたが、コートの外でもすごい人でした。あんな人はもう現れないでしょう」と思い出をしみじみと語っていった。

 最後は「ここまで多くの犠牲を払って家族に尽くしてくれて本当にありがとう。あなたは本当のチャンピオン。ただのMVPじゃなくて歴代の偉大な人物(オールタイム・グレート)になったのよ」と万感の思いをこめてスピーチを終了。会場の出席者からは「コービー、コービー」という声が沸き起こった。

 2020年度(同年4月発表)の殿堂入りはブライアント氏を含めて計9人。同氏と同じ時代にNBAで活躍したティム・ダンカン氏(45=元スパーズ)やケビン・ガーネット氏(44=元ティンバーウルブスほか)、さらにロケッツでファイナル連覇を果たしたルディー・トムジャノビッチ監督(72)、WNBAで活躍して五輪でも4回優勝したタミカ・キャッチングス氏(41)らが選出され、本来ならば昨年の8月にセレモニーが行われるはずだった。

 故ブライアント氏は21歳のときに17歳だったバネッサ夫人と出会い、2001年4月に結婚。2人の間には4人の娘がいるが次女ジアナさんは父ブラアント氏とともにヘリコプターの墜落事故で死亡(当時13歳)している。

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