石川遼 5W折れて心折れた…涙の16位 「信頼できるクラブだった」木の根元の球打ち真っ二つ

2021年09月20日 05:30

ゴルフ

石川遼 5W折れて心折れた…涙の16位 「信頼できるクラブだった」木の根元の球打ち真っ二つ
9番、バーディーパットを惜しくも外す石川遼(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー ANAオープン最終日 ( 2021年9月19日    北海道北広島市 札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72 )】 10位からの巻き返しを狙った石川遼(30=CASIO)は72と伸ばせず、通算9アンダーの16位に終わった。17番で5Wを折るアクシデントに見舞われ、ホールアウト後は涙を浮かべショックを隠せなかった。スコット・ビンセント(29=ジンバブエ)が66の通算18アンダーで逆転V。8月のSansan・KBCオーガスタに続く今季2勝目を挙げた。大槻智春(31=真清創設)は通算15アンダーで2位だった。
 突然の涙だった。ホールアウト後のインタビューで石川は言葉に詰まった。「全部大事なクラブなんですが、本当に5Wは信頼できるクラブだったので…」というと、目からこぼれ出るものを手で拭った。17番で愛用していた5Wを折ってしまい、心も折れてしまったようだった。

 問題のシーンはこうだ。第1打が右に飛んで木の根元に止まった。進行方向には打てない状況だったが「折れないように打つにしても、軽く出すだけだと3打目が木越えになって狙えない。ボールに当たるまでは、木はシャフトに当たらないだろうと思っていた」と強めに打ったところ、シャフトが木に激突し真っ二つに。

 大きな代償を払ったにもかかわらず、ボールは左へ。「(折れるのは)覚悟はしていた」というが、ショックは大きく、パーをセーブしたものの、そのダメージは体にも影響を及ぼした。

 「疲れがどっと出ました。17番でセカンドを打ってから、めちゃくちゃ全身がだるい」。昨年の日本シリーズで追い上げ及ばず6位に終わった時も目を赤くしたが、勝敗に関係のない状況で涙を見せるのは珍しい。17日に30歳の誕生日を迎え、今週は30代最初の試合だったが、15年に優勝した相性の良い大会で見せ場をつくれず、ほろ苦いバースデーウイークになってしまった。

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