【北京五輪プレーバック】17歳の村瀬心椛 浅田真央超える最年少メダル「さっき聞いて、凄くうれしい」

2022年02月20日 19:50

五輪

【北京五輪プレーバック】17歳の村瀬心椛 浅田真央超える最年少メダル「さっき聞いて、凄くうれしい」
銅メダルの村瀬心椛(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【選手の談話で振り返る激闘の19日間 】 北京冬季五輪は20日、北京市の国家体育場(通称「鳥の巣」)で閉会式を行い、19日間の全日程を終える。日本は金メダル3個を含む18個のメダルを獲得。大会中は選手の戦う姿勢に胸を打たれる場面が数多くあった。そんな心に残った五輪の名場面を、選手の談話をもとに振り返ってみる。
 スノーボードの女子ビッグエア決勝が15日に行われ、女子で今大会の日本選手団最年少の村瀬心椛(ここも、17=ムラサキスポーツ)が銅メダルを獲得した。17歳100日の表彰台は、10年バンクーバー大会フィギュア銀の浅田真央の19歳を超える、冬季五輪の日本女子最年少メダル。18年平昌五輪で初採用された同種目でも男女通じて日本初メダルとなった。

 小さな体を震わせて、歓喜の涙を流した村瀬は「小さな頃からの夢がかなった。諦めないでずっと練習してきて、本当に良かった」とつぶやいた。冬季五輪の日本女子最年少メダルということには「あまり気にしていなかったけど、さっき聞いて、凄くうれしい」とはにかみ、表彰台で見た景色を問われると「信じられなかった。小さい時からの夢だったので、家族や友達を思い浮かべながら“獲ったよ”という気持ちだった」と初々しい表情を浮かべた。

 インタビューにも礼儀正しく応じる村瀬だが、競技になれば別人だ。13歳で出場した18年5月のXゲームのビッグエア(BA)では、同年の平昌五輪を制したアンナ・ガサー(オーストリア)らを抑えて史上最年少優勝。魔物が棲むと言われる4年に一度の大舞台にも「自分は他人を気にせずに滑ることを大事にしている」とメンタルの強さを見せるなど、世界を相手にしてきた17歳の力強さがあった。

 ◇村瀬 心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日生まれ、岐阜市出身の17歳。4歳でスノーボードを始め、ジュニア時代から国際大会で活躍。18年5月にノルウェーで開催されたXゲームに13歳で出場して初出場初優勝。昨年10月のW杯ビッグエア開幕戦でW杯初勝利を挙げ、今季通算2勝。得意技はバックサイドダブルコーク1260。ムラサキスポーツ所属で、現在岐阜第一高2年。1メートル53。

 ▽ビッグエア 高さ30~40メートル、斜度20度以上の台から約70メートルの助走を滑り降り、1回のジャンプ技で競う。技の難易度や大きさ、出来栄え、着地の安定性などで採点される。五輪は18年平昌大会から正式種目として採用された。予選は3回の試技のうち高い方から2つの合計得点が採用され、上位12人が決勝へ。決勝も3回滑り、高い方から2回の合計得点で順位が決まる。

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