【二所ノ関親方 真眼】逸ノ城 15日間通して光った左上手を取る素早い動き

2022年07月25日 05:10

相撲

【二所ノ関親方 真眼】逸ノ城 15日間通して光った左上手を取る素早い動き
宇良(手前)を寄り切りで破る逸ノ城(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2022年7月24日    ドルフィンズアリーナ )】 優勝が懸かる大事な一番で逸ノ城が理想的な相撲を取りました。左の上手が早かった。いい右四つの形をつくり、相手が嫌がることをやってくる宇良に隙を与えませんでした。相手も右のかいなを返されては何もできません。内容的に褒められる初優勝です。
 15日間を通じて、重さに加えて速さ、特に左上手を取るときのムダのない素早い動きが目立ちました。逸ノ城の良さがすべて出た、だからこそ初優勝できたと思います。

 新入幕で13勝したとき、大関だった私も負けた苦い経験があります。「逸ノ城旋風」からもう8年です。大きい体を生かし切れず、ケガもあったが、こうして結果を出したのは努力のたまものです。

 今後は相手のマークもより厳しくなります。得意の形を極めると同時に「右対策」にどう対応するか、さらなる努力が大関昇進のバロメーターになります。「右四つ左上手」になった瞬間、お客さんが沸くような相撲を取ってほしいと思います。(元横綱・稀勢の里)

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