原英莉花 ツアーデビューの地で完全V王手!池ポチャダボも「心は折れずにできた」

2022年08月28日 04:30

ゴルフ

原英莉花 ツアーデビューの地で完全V王手!池ポチャダボも「心は折れずにできた」
11番、ティーショットを放ち打球を見つめる原英莉花(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー ニトリ・レディース第3日 ( 2022年8月27日    北海道 小樽CC=6655ヤード、パー72 )】 ツアー通算4勝の原英莉花(23=NIPPON EXPRESSホールディングス)が4日間首位を守る完全Vと今季初Vに王手をかけた。2番で池ポチャするなど苦しみながらも5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で通算9アンダーと単独首位をキープ。11年10月の富士通レディース以来、歴代2番目のブランクVを目指す藤田さいき(36=チェリーゴルフ)ら優勝経験ある5選手が2打差の2位で追う。
 原は不死鳥のようによみがえった。警戒していた2番でティーショットを左に曲げて池ポチャ。ダブルボギーを叩く。4番パー3でも3パットのボギー。強風舞う曇天をうらめしそうに見つめた。だが「心は折れずにできた」。アマ時代の15年にツアーデビューを飾った地は初心に返るのに絶好の場だった。

 「小さい時から遠くに飛ばしたい、ピンに寄せたいという思いでやっていたのを凄く思い出して。そこから良くなった」。スイングに切れが戻る。6Iでピン奥5メートルにつけた7番パー3から3連続バーディー。終わってみれば飛距離に加え、パーオン率(85・2%)も1位。テンポを修正し、再現性の増したパットもさえ、一気に流れを引き戻した。

 最終日も追われる立場となるが「自分がどれだけバーディーを取れるかなのでマイナスには考えない」。2カ月前からラウンド後のキャッチボールが一番の楽しみだ。「私は右手が硬い。肩の柔らかさ、手の感じなど良いイメージが湧く。下手くそですけど」と笑う。肩周りと一緒に緊張もほぐし、明日への活力となっている。

 悩まされてきた腰痛も先月末、師匠・尾崎将司の勧めで注射を打ち、劇的に回復した。2打差2位に5人の優勝経験者が迫る。「自分のしたいゴルフをして勝ちに向かっていけたら。攻めます」。昨年11月以来の5勝目、そして20年11月ツアー選手権リコー杯以来の完全Vへ、折れないハートの原に恐れるものはない。

おすすめテーマ

2022年08月28日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム