河本力 4組目「きょうだいV」へ1差2位! キャディーとして支えた姉・結に続く

2022年08月28日 04:30

ゴルフ

河本力 4組目「きょうだいV」へ1差2位! キャディーとして支えた姉・結に続く
6番でテーショットを放つ河本 Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ第3日 ( 2022年8月27日    福岡 芥屋GC=7191ヤード、パー72 )】 首位から出たツアールーキーの河本力(りき、22=フリー)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算14アンダーで1打差2位の好位置を維持した。日本女子ツアー1勝の姉・結(23)に続く、男女での「きょうだいV」を目指す。68をマークした李尚熹(イ サンヒ、30=韓国)が通算15アンダーで単独首位。2打差の3位には池村寛世(26=ディライトワークス)ら3選手が続いた。
 最終18番で1メートルの下りのバーディーパットを外した河本は、心底悔しいという表情を浮かべた。これも、パットの状態がいいからこそ。目標の1日4アンダーには届かなかったが、好位置をキープ。ルーキー一番乗りでの初優勝へ、自身初の最終日最終組で回る。

 「スコアは満足いってないけれど、悪いゴルフではない。パッティングの状態は悪くないし、いいテンポで打てている」

 今季平均飛距離は323・75ヤードで全体1位。だが、今週のスコアを支えるのはパットだ。直近のツアーは3戦連続予選落ちで、原因はショートゲームだった。さらに今週は苦手な芥屋GCの高麗グリーンときた。開幕前日、プロアマ戦でゲストからの「もっと適当に打ったら?」との一言が光明に。「グリーン上で考えすぎないようにしよう」。3番で3メートルを決めてバーディーを先行させ、17番では3メートルを沈めてパーセーブ。ライン読みに時間をかけすぎず、リズム良く打ったら、入るようになった。

 最終日に1打差を追うのは、昨年のパナソニック・オープン以来。日体大の1年後輩の中島啓太と同じ4位で迎えながら、無理な攻めを繰り返し20位に終わった大会だ。アマチュア優勝した中島との違いはなんだったのか。「アグレッシブを超えた攻めをしていた」。プロになった今、冷静なマネジメントをできているのも、上位にいられる理由だ。

 姉・結とともに日本ツアーきょうだいVとなれば史上4組目。「周りに影響されず、自分のゴルフができたら」。姉の初優勝時にキャディーとして支えた22歳が、今度は自身の初勝利をつかむ。

 ≪過去に中嶋、宮里、香妻きょうだい≫きょうだいで男女両日本ツアーを制した日本人は過去3組。男子ツアー通算48勝の中嶋常幸と女子ツアー通算4勝の妹・恵利華(現在の登録名はエリカ)、男子ツアー通算1勝の長兄・宮里聖志、同7勝の次兄・優作、女子ツアー通算15勝の妹・藍がいる宮里きょうだい。そして、女子ツアー1勝の香妻琴乃と男子ツアー2勝の陣一朗。

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