羽生結弦さん「過去が原動力に」の思い込めて 被災地へ届けた北京SP“ロンカプ”完成形の舞

2022年08月28日 04:30

フィギュアスケート

羽生結弦さん「過去が原動力に」の思い込めて 被災地へ届けた北京SP“ロンカプ”完成形の舞
日本テレビ「24時間テレビ」でプロ転向後テレビ初となる演技を披露した羽生結弦さん(C)sunao noto Photo By 提供写真
 フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌両冬季五輪連覇の羽生結弦さん(27)が27日、夏恒例の日本テレビ「24時間テレビ」でプロ転向後、テレビ初演技を披露した。18年の西日本豪雨で被災し、現在も広島県の仮設住宅で暮らす17歳の高校生・三浦葉鈴さんを招待。今年2月の北京五輪のショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」を4回転ジャンプ2本を含む本番と同じ高難度の構成で演じ切った。
 北京五輪でミスのあった冒頭の4回転サルコーを決めて「初めてこのプログラムが自分の中での完成形として滑れた」とし「やっと乗り越えて、また前に進めると僕自身が思えた。皆さんの中でほんの一秒でも良いので、前に進むきっかけになっていたらいいな」と話した。サプライズとして代表作の「SEIMEI」も舞った。

 2011年の東日本大震災で被災した羽生さんは、これまで「24時間テレビ」の企画などで同震災や北海道胆振東部地震の被災地を訪問。同じ目線に立って被災者に寄り添ってきた。選曲した「序奏とロンド・カプリチオーソ」は「自分たちの過去が原動力になって前に突き進む」物語。その思いを込めて、三浦さんや視聴者の心に訴えかけた。

 北京五輪で挑んだ前人未到の大技4回転半は世界初認定された。7月にはプロ転向会見を開き「もっといろんな方法で自分のスケートを見ていただく機会があるかなと思ってます」とも語っていた。今月には自身の公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」を開設。公開練習をライブ配信するなど活動の幅を広げている。

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