独ブンデスリーガ参戦の車いすバスケ秋田啓「この挑戦でアスリートとしてステップアップを」

2022年08月30日 15:18

バスケット

独ブンデスリーガ参戦の車いすバスケ秋田啓「この挑戦でアスリートとしてステップアップを」
ドイツ・ブンデスリーガ参戦が決まった秋田啓は社員から贈られた寄せ書きを手に笑顔 Photo By スポニチ
 昨夏の東京パラリンピック男子車いすバスケットボールで日本代表として銀メダルを獲得した秋田啓(32=あいおいニッセイ同和損保)が30日、東京都内で会見し、ドイツ・ブンデスリーガ「ケルン99ers」に加入することを発表した。31日に日本を出発し、9月1日にチームに合流、来年3月までドイツ・ブンデスリーガでプレーする。
 以前から海外でのプレーについて「ふんわりした思いはあった」という秋田にケルンからオファーがあったのが6月。会社に相談すると、アスリート支援に力を入れている会社側も全面協力。秋田自身、中部損害サービス第三部岐阜第一サービスセンターに所属し、普段からデュアルキャリアを積んでいたこともあり、社員の身分のまま、現地法人に出向し、駐在という形で行けることが決まった。

 秋田は「会社として前例がない中、多くの社員の方に対応いただき、ドイツリーグに参戦することが叶う。自分が願った自分の成長のために、このタイミングでドイツに送り出してくれる“あいおい”にとても感謝しています」と会社のバックアップを感謝。日本代表が世界選手権(11月、ドバイ)出場を逃したことに強い危機感を感じており、「日本国内では経験できない海外の選手たちとの試合の経験値をもっと積みたいと思い今回の参戦に踏み切った。この挑戦でアスリートとしてステップアップすると同時に、人間力、そして語学力といったところの成長もしていけたら」と意気込みを語った。

 岐阜県出身の秋田は18歳の時にバイク事故で車いす生活となったが、20歳で車いすバスケを始め、3年目にはU23日本代表に選出。17年には日本代表に初選出された。長身を生かしたポストプレーを得意とし、昨夏の東京パラリンピックでは銀メダル獲得に貢献した。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2022年08月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム