平本世中、4位好発進 日韓ハーフの22歳がマンデー1位通過の勢い乗った

2022年09月02日 04:50

ゴルフ

平本世中、4位好発進 日韓ハーフの22歳がマンデー1位通過の勢い乗った
18番、セカンドショットを放つ平本(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第1日 ( 2022年9月1日    山梨 富士桜CC=7541ヤード、パー71 )】 マンデー・トーナメントをトップ通過して出場権を得た平本世中(登録名せじゅん、22=フリー)が6バーディー、1ボギーの66で回り、5アンダーの4位と好発進した。韓国人の母と日本人の父を持つハーフは出だしの1番でバーディーを奪い、波に乗った。片岡尚之(24=フリー)が7アンダーで単独首位。史上初となる、新人で初優勝からの2週連続Vを目指す河本力(22=フリー)は4アンダーの7位につけた。
 プロ1年生の平本が上位戦線に食い込んだ。韓国人の母と日本人の父を持ち、名前は世中(せいちゅう)。登録名は誰もが覚えやすく発音しやすいようにと「せじゅん」に変えた。「世中」は両親が世界の中心での活躍を願ったもの。平本は「日本でも厳しくねー?って思いますけど。ゆくゆくは…ですね」と笑わせたが、堂々の4位発進となった。

 出だしの1番で波に乗った。「緊張しましたけど全てが完璧でした」。フェアウエーからの2打目は残り150ヤードを9Iで1・5メートルにつけ、バーディー発進。以前は緊張する自分を否定して動きがぎこちなくなったが、竹井隆一メンタルトレーナーの下、緊張を許容する訓練を重ねた。体の動きもスムーズになり、バーディー量産の源となった。

 スイングは「十人十色なので」と厚木北高時代から我流を貫く。参考にするのも「例えば(ロリー)マキロイ(英国)なら歩き方、ボールのセットに何秒かかるのかを調べます」と明かす。スイングよりも世界の超一流が見せるルーティン、リズムを研究し、取り入れてきた。

 マンデー予選をトップ通過し、勢いをそのまま持ち込んだ。前週ツアー初Vを飾った河本力は同期。「おめでとうと伝えました。やっぱり刺激になりますね」。まずはツアー出場4戦目で初の予選通過を決め、その上を目指す。登録名のローマ字表記を「Sejung」と韓国風にしたのも世界を意識したもの。その存在は将来ではなく今週、大会の中心になりつつある。

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