砂村光信氏 李、山中、中村のトリプル司令塔が日本代表の武器に

2022年10月15日 04:47

ラグビー

砂村光信氏 李、山中、中村のトリプル司令塔が日本代表の武器に
<日本・オーストラリアA>前半、突進する李(撮影・後藤 大輝)      Photo By スポニチ
 【ラグビーアサヒスーパードライチャレンジシリーズ2022最終戦   ジャパンXV52―48オーストラリアA ( 2022年10月14日    大阪・ヨドコウ桜スタジアム )】 【砂村光信 視点】日本代表は過去に例がないトリプル司令塔が機能した。先発の李に加え、元々SOだったFB山中、CTB中村が状況によってファーストレシーバーになり、得点能力が増した。前半はモールやラックの場面で山中が入り、飛ばしパスやループを使ってトライを生んだ。後半には山中が入って外で李がゲイン。次のフェーズで中村がキックパスでトライを演出した。W杯を経験している2人は外側の声を聞く余裕があり、状況判断もうまい。3人が状況に応じて10番に入れば相手はディフェンスしづらいはずで、大きな武器になりそうだ。
 3連戦最大の収穫は、まだノンキャップのフランカー下川が国際レベルで戦えるめどが立ったことだろう。外国出身選手のようなパワーはないが、運動量と状況判断が抜群。ファーストタックラーが外されてもすぐに下がって数的不利になるのを防いでおり、1人で2人以上の仕事をしている。SO経験者らしく攻撃でもつなぎ役として存在感を見せている。自分の強みを最大限に発揮できており、今後も楽しみだ。(元U―23日本代表監督)

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