三浦佳生、チェン超え最年少V 17歳8か月、忘れた衣装届いて感謝の「パワー爆発」

2023年02月13日 04:30

フィギュアスケート

三浦佳生、チェン超え最年少V 17歳8か月、忘れた衣装届いて感謝の「パワー爆発」
フリーの演技を終え、ガッツポーズする三浦(AP) Photo By AP
 【フィギュアスケート四大陸選手権第3日 ( 2023年2月11日    米コロラド州コロラドスプリングズ )】 男子フリーで、三浦佳生(かお、17=オリエンタルバイオ・目黒日大高)がSPに続いて全体トップとなる189.63点をマークし、合計281.53点で大会最年少優勝を果たした。日本勢の制覇は20年の羽生結弦以来となった。
 あわや大失態が、三浦の原動力になった。4回転―3回転の連続トーループを軽やかに決めるなど、ほぼノーミスでフリー、合計点ともに自己ベストを更新。金メダルを手にした後の会見で驚きの事実を明かした。

 「衣装を(宿舎に)忘れてきてしまったけど、たくさんの方の力で届いた。お客さんや駿、キーガン(メッシング)選手。集まった力の最終形態で(演技は)パワー爆発みたいな感じ」

 17歳8カ月での四大陸制覇は、17年大会を17歳9カ月で制したネーサン・チェン(米国)を上回り歴代最年少となった。ジュニア年代から、2学年上の佐藤や鍵山優真らと競い合ってきた。迫力のある演技が持ち味で、フリーの「美女と野獣」について問われると「自分はビューティー(美女)にはなれない。ビースト(野獣)の方が似合っている」と笑った。荒々しくも無限の可能性を秘める17歳が、大きな勲章を手にした。

 ◇三浦 佳生(みうら・かお)2005年(平17)6月8日生まれ、東京都出身の17歳。09年にスケートを始める。17年全日本ノービス、21年全日本ジュニアと各カテゴリーを制し、本格的にシニア転向した今季はGPファイナル5位。全日本選手権は21年4位が最高。ループなど3種類の4回転を跳ぶ。趣味は野球観戦。1メートル68。

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