開心那が銀 伸び盛り14歳パリへ好発進 東京五輪から身長21センチ高くなった

2023年02月13日 04:25

スケートボード

開心那が銀 伸び盛り14歳パリへ好発進 東京五輪から身長21センチ高くなった
銀メダルを獲得した開(ロイター)
 【スケートボード・パーク世界選手権最終日 ( 2023年2月12日    アラブ首長国連邦シャルジャ )】 女子決勝が行われ、東京五輪銀メダルの開心那(14=WHYDAH GROUP)が86・66点で銀メダルを獲得した。同五輪金メダルの四十住さくら(20=ベンヌ)は85・15点で銅メダル。初出場の草木ひなの(14=AXIS)は84・50点で4位に入り、24年パリ五輪の予選対象大会第1戦で女子日本勢が存在感を見せつけた。宮崎県出身で同五輪銅メダルのスカイ・ブラウン(14=英国)が90・83点で優勝した。
 トレードマークの長い髪をたなびかせ、14歳になった開が華麗なスケーティングを見せつけた。試技3本のベストスコアで争う決勝は1回目に85・00点でトップに立つと、2回目には前輪の車軸でコース縁を滑ってから横半回転して滑り降りる「ノーズグラインド・トゥ・リバート」など高難度の技をフルメークして86・66点をマーク。同い年のブラウンには及ばなかったが、「1本目も2本目もフルメークできて、出したいことを出し切れてうれしい」と喜んだ。

 12歳だった東京五輪時には1メートル46だった身長が、1年半で21センチ伸びるなど急成長。当時はパワー不足をグラインド系の技で補っていたが、今大会はエアの高さやスピードも段違いに成長。五輪後は大会を絞って出場しており、今大会も久しぶりの実戦だったが、「全然プレッシャーはなかった」と相変わらずの強心臓ぶりを見せた。

 今大会はシード選手として準々決勝から登場。その準々決勝では1回目に転倒して敗退の危機にひんしたが、2回目に挽回して準決勝へ。予選から上位で通過してきた同じ08年生まれで初出場の草木に後れを取っていたが、ラウンドを上がるごとに技の難度を上げる作戦も奏功。日本人最年少の12歳で五輪メダルを獲得した経験はだてではなかった。

 東京五輪は予選大会最終盤で逆転代表を決めたが、パリに向けては幸先の良いスタートを切った開。「次の大会でも自分のベストのランができたらいい」と、屈託のない笑顔で次なるステージを見据えた。

 ◇開 心那(ひらき・ここな)2008年(平20)8月26日生まれ、北海道出身の14歳。5歳でスケートボードを始め、地元北海道で腕を磨く。18年世界選手権7位、19年日本選手権優勝など国内外で実績を挙げ、12歳343日で出場した21年の東京五輪は夏季大会の日本人最年少出場&最年少メダル(銀)記録を樹立した。東京五輪時に1メートル46だった身長は、現在1メートル67。

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